近畿大学医学部 放射線医学教室 放射線腫瘍学部門

近畿大学医学部 放射線医学教室 放射線腫瘍学部門
Kindai University Faculty of Medicine Department of Radiation Oncology
読みやすい大きさへ文字サイズの変更ができます。
文字サイズ変更

ご挨拶

Greetings

近畿大学医学部放射線腫瘍学部門

主任教授 松尾 幸憲

教授写真

近畿大学医学部放射線腫瘍学部門のホームページを訪問いただき、ありがとうございます。

 悪性新生物(がん)が我が国の死亡原因の第一位となって久しく、現在では死因の約3割を占めます。放射線治療は、手術および薬物療法とならぶ、がん三大療法の一つで、低侵襲かつ強力な局所療法であるという大きな特長があります。昨今の高精度放射線治療技術の発展は、機能・形態を温存したがん治療を可能とするだけでなく、年齢や併存疾患のために従来は治療が難しかった患者さんにも根治治療を提供することを可能としました。また、がんによる症状を速やかに改善することで、生活の質(QOL)を維持することにも貢献します。このように放射線治療は早期がんから末期がんまで、若年者から高齢者まで、がん診療における放射線治療の役割は日々増しています。
 当教室では、放射線医学のうち放射線腫瘍学(放射線治療)の診療、研究、教育を行います。診療においては、CTあるいはPET/CTシミュレーションを用いた3次元あるいは4次元治療計画を行い、多くのがんの根治照射では強度変調放射線治療(IMRT)、小型肺がん、肝がん、転移性脳腫瘍などには定位放射線治療の高精度放射線治療を実施できる国内有数の放射線治療施設です。子宮がんに対する192-Ir高線量率腔内照射、前立腺がんに対する125-I永久挿入密封小線源治療、および放射線同位元素を用いた内用療法も実施しています。放射線腫瘍学の人材育成として、日本専門医機構認定の放射線科専門研修プログラムを通じて専攻医育成を行うとともに、放射線腫瘍医および医学物理士の大学院教育・研究を推進しています。

当教室のモットー「患者さんのための放射線治療」
複雑化するがん診療と放射線治療ですが、どのように診療や研究を行えばよいのか、迷うことは少なくありません。そのような時こそ「何が患者さんのためになるのか」という原則に立ち返ることが必要です。この原則にもとづき、当教室では以下を実践します。
・診療:個々の患者さんの病状と心情にあわせた治療を提供します
・研究:日々の診療から出た疑問をより普遍的な知見や治療法に昇華させ、医療の進歩に貢献します
・教育:より多くの患者さんに最良の放射線治療を届けるために、次代の医療者への教育を惜しみません
・環境:医療者自身の健康なくして良質な診療なし。自身が働きやすい環境を整備することも忘れません

放射線腫瘍学の診療、研究および教育に適した環境が整った当教室で、「患者さんのための放射線治療」を目指し、我々と一緒に新しいがん治療を実践していきませんか。