2021年度近畿大学病院放射線科専門研修プログラムは下記にてご確認ください。
●2021年度近畿大学病院放射線科専門研修プログラム(PDF)
次の書類を期間内にご郵送ください。
【応募書類】
●申請書(専攻医申込書。Excel)
→申請書記入例(PDF)
●履歴書(Excel)
→履歴書記入例(PDF)
※近畿大学病院の後期臨床研修についての詳細は、病院HPをご確認ください。
わが国で死因の第一位を占める癌患者の増加に伴い、集学的治療における放射線療法の役割は増加しています。また高精度放射線治療装置の進歩、高速かつ高機能のCT、MRI、PET装置などにより、放射線腫瘍学はダイナミックな変貌を遂げています。一方、わが国では放射線治療専門医がその需要に全く追いついていません。 どの病院も放射線治療患者数が増加の一途で、地域中核病院でさえ放射線腫瘍医の定員を埋められない状況が続いています。将来大学病院や地域中核病院で勤務したい医師にとって、放射線腫瘍医となることは大変有利です。ぜひ多くの若い医師が、当科において放射線腫瘍学の研修してくれることを期待しています。
* 診療部長:西村 恭昌
* 放射線腫瘍学部門:プログラム責任者 西村恭昌(教授)
* 臨床研修指導医:西村恭昌、細野眞、金森修一、中松清志、土井啓至、石川一樹
放射線科は平成17年度から、放射線治療を担当する放射線腫瘍学部門と、各種画像診断を担当する放射線診断学部門に分かれました。
放射線腫瘍学部門では、平成17年度に高精度放射線治療システムが導入され、強度変調放射線療法(IMRT)、脳および体幹部の定位放射線治療、小線源治療などあらゆる最新放射線治療に対応できるようになり、わが国でも有数の放射線治療センターとなっています。
* 全身の悪性疾患に対する放射線治療:年約800人
* 翼状片などの良性疾患に対する放射線治療:年10-30人
* 強度変調放射線療法(IMRT):年80-100人
* 組織内照射などの小線源治療:年30-50人
* 脳および体幹部定位放射線治療:年5-20人
日本医学放射線学会・放射線科専門医総合修練機関
当初の2年間は、ポジションがある限り助教で採用する。
この間、放射線腫瘍学部門の外来、入院業務、放射線治療計画、小線源治療などを行なう。
入院患者は指導医とともに1-3名の担当医となる。
また希望者には放射線診断部門において画像診断学・IVRを適宜ローテートしながら研修する。
当直は月2-4回程度。
大学院の研究テーマによって臨床業務は調整する。
研究テーマが臨床的研究の場合、関連した臨床業務を中心に調整する。
基礎的研究の場合は、臨床業務は最小限にとどめる。
当直は月2-4回程度。
入局後3年間は、放射線腫瘍学部門を中心に放射線診断部門あるいは腫瘍内科へのローテートを含め、日本医学放射線学会・放射線科専門医取得を目標に臨床研修を行なう。さらに2年間の放射線治療の専門的研修で、日本放射線腫瘍学会/日本医学放射線学会・放射線治療専門医取得を目指す。
医学博士の取得には大学院では4年、助教あるいは特別研究生では6年の研究期間が必要である。当教室では、がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン「7大学連携先端的がん教育基盤創造プラン」の放射線腫瘍研究者養成コースおよび医学物理研究者養成コースを開講している。研究指導は本人のやる気に応じて行う。
関連病院は、近畿大学奈良病院のほか、本人の希望によって近畿圏の放射線科専門医修練機関での研修も可能。本人が希望すれば、3ヵ月から1年程度の海外留学も可能である。
近畿大学医学部放射線医学講座の最近の業績は当ホームページに掲載されているので、参考にしていただきたい。
以下に放射線腫瘍学部門の研究内容を簡単にまとめる。
高精度放射線治療:
悪性腫瘍の放射線療法においては、CTシミュレーションあるいはPET/CTシミュレーションを用いた三次元治療計画を行い、 高精度放射線療法を行っている。
PET/CTシミュレーションはわが国で初めて臨床実施した。
PET/CTでは機能画像を放射線治療成績の向上に結び付ける研究を行なっている。
また64列のMDCTを用いた呼吸同期治療計画と呼吸同期照射法の研究も行なっている。
頭頸部腫瘍、脳腫瘍、頸部食道癌、あるいは前立腺癌などには強度変調放射線療法(IMRT:intensity modulated radiotherapy)の多施設臨床試験に参加している。
IMRTでは癌の局所に線量を集中し、周辺の正常組織への線量を少なくし、放射線障害の軽減が図れる。
現在、近畿大学は頭頸部腫瘍に対するIMRTを日本でもっとも多く治療し、IMRTの中心的センターのひとつである。
また、脳腫瘍や孤立性肺がんなどに定位放射線治療を行なっている。いずれも患者に優しい放射線治療の研究である。
【小線源治療】
子宮癌に対する腔内照射の研究を行う。治療計画にCTを用いる三次元治療計画を行っている。
頭頸部腫瘍に対する組織内照射の研究を行う。
前立腺がん125I永久挿入密封小線源治療も泌尿器科と協力して実施している。
【化学放射線療法】
腫瘍内科、外科、耳鼻咽喉科などと共同して、肺癌、食道癌、頭頸部腫瘍などに対する化学放射線療法のプロトコール研究を行っている。これに関連したin vivo, in vitroの基礎研究も行っている。
【基礎研究】
腫瘍内低酸素細胞の画像化や腫瘍血管新生に関する基礎的研究を行う。
※ ご不明な点がございましたら下記連絡先までお問い合わせください。
詳しくはホームページをご確認ください。http://www.kindai.ac.jp/graduate/exam/common.html