平成26年度卒業生の声 No.2
近畿大学医学部大学院 基礎医学系 医学物理コースを修了して

平成27年3月 博士(医学)取得
薮田和利(関西労災病院)
大学院で社会人枠のあるところは少ないですが、昼間部でテーマのことを常に考えて取り組む人たちと同じようなことを、通常業務を行いながら続けることは結構大変です。経験してその訳が分かったような気がしました。
私は事情により途中でテーマの設定を変更し、近畿大学原子力研究所との共同研究を行いました。そのためもあり、終了まで人よりも少し時間がかかってしまいました。しかし、そのおかげでさまざまな人に出会えることもできましたし、通常の業務を続けていては決して知ることのできなかったようなことを知ることができました。
大学院は、何か教えてくれるのではないかという期待でいくものではありません。待っていれば授業があって、試験を受けてパスして終了というようなものではありません。もちろん、がん診療に取り組む技術者として知っておかないといけないことを学ぶ講義はありますが、あくまでも自分で取り組みたいテーマがあり、それに自分で取り組み結果を出していくことが求められます。取り組み方や解析方法、問題点などを仲間と議論し、いろんなヒントをもらいながら煮詰めていきます。そのための知識と経験を持った、同じような前向きの仲間が揃っていることが大学院の大きな魅力のひとつです。近畿大学には経験豊富な指導者がいますので、的確なさまざまなアドバイスを得ることも可能です。
もし自分で大事に育てたいテーマを持っていて職場や家族の協力が得られるなら、ぜひ大学院の扉をノックしてみてください。その経験はきっと後悔しないものになると思います。
?
お知らせ
2015/03/27 14:00