平成28年度 卒業生の声 No.1
近畿大学医学部大学院 基礎医学系 医学物理コースを修了して

平成28年6月 博士(医学)取得
太田 誠一(大阪大学医学部附属病院)
私は、普段、大阪大学医学部附属病院で診療放射線技師として業務に従事しています。昔、私は大学院進学を選択せず、卒後すぐに臨床現場に出ることを選択しました。理由は非常に単純で、研究よりも臨床に興味があったからです。いざ臨床現場にいると様々な実験や検証を通してエビデンスを蓄積し、臨床現場へのフィードバックが行われている事に気づきました。そのため、臨床現場に居ながら研究活動を行う事もでき、その中で様々な人に出会うことができました。既に『卒業生の声』を書かれている諸先輩方との出会いもその一つです。近畿大学医学部大学院 医学物理コースの存在を知るにはそれほど時間はかかりませんでした。
本コースは、社会人として進学する事ができる博士課程です。臨床現場での疑問をテーマとして研究を進めるというスタイルです。日常の業務を行いながら大学院に進学することは、相当な覚悟が必要です。Challengeという言葉は挑戦と訳されます。同時に、困難な課題という意味もあります。当コースの研究進捗報告会では、現役大学院生やOBによりブレーンストーミングが行われ、そのまま論文のDiscussionに載せたくなるほどのアツイ討論が行われます。他の大学との合同研究会も定期的に開催され、Challengeを純粋に楽しむことができる環境が整っています。また、国際的に活躍する教員の指導のもと、国内のみならず、国際学会での発表や講演などの機会を得ることもできます。自らの知識や経験を積み重ねることができ、世界に視野を広げる事ができるのも本コースの魅力の一つです。
まずは、一歩踏み出す勇気が必要です。本稿がそのきっかけになれば幸いです。
お知らせ
2016/06/24 16:20