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次世代多目的コホート研究で収集されたアンケート・健診・追跡などの匿名化された既存情報を用いたデータ解析研究

1. 研究の対象

 平成21~26年に行われた次世代多目的コホート研究のベースライン調査当時40-74歳で、岩手県二戸・軽米地域、秋田県横手地域、長野県佐久地域、茨城県筑西地域、高知県香南・安芸地域、愛媛県大洲地域、長崎県雲仙・南島原地域に居住し、次世代多目的コホート研究に同意した、合計11.5万人です。

2. 研究目的・方法

 本研究計画は、平成21年度より継続されている次世代多目的コホート研究(JPHC-NEXT Study)で収集された情報データを用いた解析研究に関する研究計画書です。本研究では、生活習慣・生活環境とがん・循環器疾患など生活習慣と関係のある病態・疾病・障害との関連について、 より正確かつ豊富な科学的情報を得るために、研究同意者に対して①5年毎のアンケート調査(計3回予定)、②収集された生体試料からの生化学項目・抗体などのデータ測定、を行っています。 また、研究開始後20年間の計画で、以下の追跡調査、すなわち、①死亡の確認と死因の把握、②住所異動の有無の確認と異動の際の異動先の把握、③がん、循環器疾患(脳卒中、心筋梗塞)などの 疾病罹患の有無の確認と罹患の際の医療情報の把握、④健診・レセプト・介護保険データ収集(追跡開始年度から1年毎)、を実施しています。以上の調査データから得られる情報、居住地などから 得られる社会・環境情報などと追跡調査から得られる死亡や疾病罹患などとの関連について、匿名化した集団として解析し、生活習慣と関係のある病態・疾病・障害における予防要因・危険要因を 明らかにすることを目的としています。
国立がん研究センター予防研究グループが研究事務局を担当し、解析にあたる人員は、医師・大学教員をはじめとする予防医学などの知識のある研究者です。この解析で得られた情報を通じて、 日本人における生活習慣予防の要因を明らかにします。
 研究実施期間は2046年12月31日までを予定しています。

3. 研究に用いる試料・情報の種類
  • 生活習慣や健康状態に関するアンケート
  • 測定された、血中生化学項目・抗体などのデータ
  • 健診データ
  • レセプトデータ
  • 介護保険データ
  • 追跡情報(生死、死因、がん・循環器などの疾病罹患を含めた医療情報、居住地情報、・全国がん登録データ)
4. 外部への試料・情報の提供

 情報の送付は、書留・配達記録など、受取人の手元に確実に届くことを保証する仕組みを用いる。電子媒体では、暗号化・パスワード管理など、第三者がファイルを容易に閲覧できない仕組みを施します。
 また、研究で得られた成果は国民へ広く情報を還元するために、ホームページで公開しますが、集団の値が公開され、個人を特定できるような情報は公開されません。

5. 研究組織

 次世代多目的コホート研究 公式ホームページ
 http://epi.ncc.go.jp/jphcnext/team/index.html

6. 問い合わせ先

 本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。
ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。
 また、試料・情報が当該研究に用いられることについて、対象者ご本人、もしくは対象者の代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申出ください。 
この場合も対象者ご本人に不利益が生じることはありません。

照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先
 〒589-8511大阪府大阪狭山市大野東377-2
 近畿大学医学部公衆衛生学教室 松村拓実
 TEL:072-366-0221(内線3272)
 E-mail:jphcadminml.res.ncc.go.jp

研究責任者
 近畿大学医学部公衆衛生学教室 松村拓実

研究代表者
 国立がん研究センター 予防研究グループ 澤田典絵