近畿大学医学部 放射線医学教室 放射線腫瘍学部門

近畿大学医学部 放射線医学教室 放射線腫瘍学部門
Kindai University Faculty of Medicine Department of Radiation Oncology
読みやすい大きさへ文字サイズの変更ができます。
文字サイズ変更

お知らせ

Efforts of our department
2025年5月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

ASTRO2014(第56回米国放射線腫瘍学会)に参加・発表してきました

2014年9月14-17日にアメリカ・サンフランシスコのモスコーンセンターにて開催されたASTRO2014(第56回米国放射線腫瘍学会)に参加・発表してきました。

?
ASTRO2014のメイン会場
メイン会場では放射線治療の方向性を決める大規模臨床試験の結果報告がされていました。今回のplenary sessionでは抗PD-1抗体と放射線治療併用の有効性、ハイリスク前立腺癌に対する追加ホルモン療法の有効性・高線量放射線治療の効果や腫瘍性脊髄圧排に対する短期照射の有効性などが発表されていました。

?
ポスター会場にて
T4食道癌に対する化学放射線療法の治療成績について発表してきました。
機器展示会場では最新の放射線治療機器が一同に介しておりました。


フィッシャーマンズワーフにて
観光客とカニがたくさん。カニおいしく頂きました。
全世界から放射線治療関係者が集まっており、最新の放射線治療に関して知識・技術を習得することができました。(K.I)



 今回、がん研究振興財団の技術者研修助成金を頂き、2014年9月14日より開催されたASTRO2014に参加発表させていただいた。ASTRO2014では世界中から約20000人の参加者が集まったとのことであった。今回の私の発表はポスター発表で、内容に関して参加者よりいただいた質問は、Gammaの評価法におけるCriteriaの値の決定方法についてでした。英語によるディスカッションを行い、非常に良い経験となりました。
 ASTRO2014では、様々な研究報告や教育講演が行われており、私が特に注目していた内容の一つは体幹部定位放射線治療(SBRT)の世界的な動向でした。肺がんの死亡率は日本において第一位であり、これからますます増えていく疾患であり、他の癌腫の肺への転移症例においてSBRTは非常に重要な治療法の一つです。トピックとしてSBRTの照射法の変化として回転型強度放射線治療法(VMAT)が多用されてきていることが挙げられており、高いセットアップ精度が要求されるため、IGRTの活用は必須であるとのことでした。最大の論点は投与線量ならびに分割回数の変化であり、60Gy/3Frなどの今までは考えられない治療線量を処方による治療成績が良いというものがありました。これらは、治療成績を左右する非常に重要なfactorでありこれからも世界的な動向を注視しなければいけないと感じました。今回、量質ともに非常に実りある海外研修となり、このような機会を頂き誠にありがとうございました。(K.M)

 What's New?

2014/10/08 15:35