14th Asia-Oceania Congress of Medical Physics参加報告
2014/10/23からベトナムのホーチミン市で開催された14th Asia-Oseania Congress of Medical Physics (AOCMP2014)に参加・発表してきたので報告致します。
関西空港からの出発組は、門前一 准教授、岡山中央病院の中山氏、兵庫医大の井上氏、私を含めた4人でした。
10/22
に関西空港を出発し、約5時間のフライトを経てホーチミン市内にあるタンソンニャット国際空港へ到着しました。利用した航空会社は、Vietnam
Airlineを利用しました。門前先生以外の3人は初めてのアジア地域への出張で少々ナーバスになっていましたが、機内食が本当においしく、出張前に
散々病気になるぞとの脅しを上司から受けていたことも忘れるほどでした。また、搭乗率も90%近くありベトナムという社会主義国に向かう日本人の多さに驚
きました。
AOCMPはアジア各国からの参加者が主な学会です。アメリカやヨーロッパの学会との違い、最初に感じたのは、参加者のほとんどは英語
が第一言語ではないという事実です。つまり我々と同じ言語環境ということです。我々日本人は、英語でのプレゼンテーションを不得意とする傾向が強いのです
が、他のアジアの参加者も英語のスキルで言えばそう変わらない様に感じました。ただ、決定的に異なるのは、英語で伝えようとする意志がとても強いと言う点
です。これは、私がAOCMPに参加して一番に感じた点です。私は残念ながらポスター発表だったのでプレゼンの経験は出来ませんでしたが、次回は必ず口述
発表をしたいと思います。24日の朝一の講演は門前准教授のVeroについてのお話でしたが、遅刻してしまい半分しか聞けませんでした。申し訳ありません
でした。流暢な英語での質疑応答はさすがでした。(講演はほとんど聴けませんでした。本当にすいません。)
今回、私が興味を持って聞いた講演は
CT画像の金属アーチファクトの除去アルゴリズム(Metal Artifact Reduction :
MAR)でした。今回の講演での使用されたCT装置はフィリップス社製(アルゴリズム名:O-MAR)でしたが、40%と非常に有効にアーチファクトの低
減が出来るとのことでした。ただ、注意事項として空気層と金属の距離が近い場合には、偽像が発生するということでO-MARも完璧ではないということでし
た。私の施設ではGE社製のCT装置(Optima680)を使用していますが、GE社製のみMARが臨床使用できないという悲劇に見舞われており、メー
カーの早急な対応を願ってやみません。
懇親会(Gala-Dinner :
Galaとは祝祭という意味)では、参加した各国の踊りなどの出し物が有り非常に盛況でした。門前准教授は長年に亘りベトナムの放射線技術、医学物理への
貢献が称えられ、Certificate of appreciation
awardを受賞されました。本当にすばらしいことだと感じました。また、学会参加期間中に病院見学をさせていただきました。国立のCho-ray
Hospitalと私立のFranco
Vietnam(FV)Hospitalの二つの病院を見学しましたが、本当に対照的な環境でした。私立のFVホスピタルは日本の病院と変わらない病院で
したが、Cho-ray
hospitalは病院とは思えないほどの劣悪な環境でした。社会主義であるにも関わらず貧困層と裕福層の格差は凄まじく、私の想像以上でした。医療の均
てん化は、発展途上国にこそ必要な事ではないでしょうか?
さらに、門前先生のはからいで、ホーチミン放射線技師会の会長(LOC氏)との食事会に参加させていただきました。たまたま私は、会長の隣に座ることが出
来、貴重なお話を聞かせていただきました。ベトナム戦争後の生活するのも大変だった話や、独学で英語を勉強した話など決して忘れないと思います。
発展途上国というと訪れるには少し構えてしまうところがあります。私も行くまではそう考えていましたが、想像以上にパワフルで刺激的でした。食事も日本人
に合う料理が多く特に問題ありませんでした。いまでは、大渋滞のクラクションの音や街の喧噪がとても懐かしく感じます。市内観光では、名物市場やベトナム
戦争博物館、Bitexco financial towerに行きました。これらの説明は割愛させていただきます、写真をご参照下さい。
お忙しい中出張させていただいた治療部の皆様ありがとうございました。(K.M)

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2014/11/06 11:26