近畿大学医学部 放射線医学教室 放射線腫瘍学部門

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Kindai University Faculty of Medicine Department of Radiation Oncology
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平成26年度卒業生の声 No.4

近畿大学大学院 医学研究科 放射線腫瘍専門医養成コースを卒業して




平成25年3月卒業
石川一樹(近畿大学医学部 放射線腫瘍学部門 助教)




 私は、臨床医としては4年目で近畿大学大学院 医学研究科 放射線腫瘍専門医養成コースに入学しました。 私が入学した前年から『がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン』、いわゆる『がんプロ』がスタートし、放射線腫瘍学部門にも放射線腫瘍専門医養成コースが設立されました。 がんプロでは共通特論といってがんに関する様々な講義を連携7大学の著名な講師から聞くことができ、海外発表時の参加費や旅費の助成などの支援を受けることができました。

 1年目は関連病院にいたこともあり、主に共通特論や大学内での受講が中心でした。2年目からは近畿大学医学部附属病院に異動となり、研究テーマも切除不能食道癌に対する術前化学放射線療法に決定したため、臨床データの蓄積を始めました。 

 切除不能局所進行食道癌に関しては化学放射線療法が標準的な治療方法ですが、局所制御率が低いことが問題でした。 当院ではその中から明らかな瘻孔形成例などを除いて、術前に根治相当線量である50Gyを用い化学放射線療法を行い、down gradeとなった腫瘍に対して手術を行うプロトコールを立案しました。 当院外科協力のもと、30症例を集めました。 臨床データであったため、解析までに時間がかかってしまいましたが、2014年7月に『Clinical results of definitive-dose(50Gy/25fractions) preoperative chemoradiotherapy for unresectable esophageal cancer』がInternational Journal of Clinical Oncologyにアクセプトされ、博士論文として提出。学位授与となりました。また、2012年には放射線治療専門医を取得することができました。

 附属病院での臨床業務と大学院での研究業務を同時に行うには時間や労力が必要ですが、学位や専門医といった形の残る業績となるため、やりがいのある4年間であったと思います。

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2015/03/27 14:00