近畿大学医学部 放射線医学教室 放射線腫瘍学部門

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Kindai University Faculty of Medicine Department of Radiation Oncology
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JRC2016印象記

2016年4月14日から17日まで横浜パシフィコで開催された、第111回日本医学物学会学術大会に参加してきました。学会が推し進めてきた国際化が実を結び、スライド、ポスターは英語のみ。発表も可能であれば英語で行うことも推奨された経緯もあり、多くの会員の勇士が随所に見受けられました。また、医学物理学会の交際化の一環として、アジア人研究者の発表を無料と門戸を開いたことも功を奏し、活発な英語での議論が国内でも可能となってきたことにも感銘を受けました。
 特別講演では宇超飛行士の山崎直子さんの話を拝聴してきました。宇宙ではロウソクの燃え方はどうなるのでしょうか?との質問に始まり、普段当たり前のことが、当たり前では無い世界の話は興味深かったです。宇宙空間での滞在では、1日に12回もの日の出、日の入りがあること。目が悪くても、虫歯があっても宇宙飛行士になれること。地球での半年分以上の放射線被ばくを1日で受けること。家畜を飼うこと以外の空気、野菜、食料においてリサイクルモデルが宇宙空間で完成していること。学ぶことが多い貴重な講演でした。
 4日間の学会期間では、色んな国の研究者と議論できたこと、多くの新しい発表を聞けたことは収穫になりました。放射線治療分野、放射線防護分野にも多くの新しい潮流を感じさせられる学会参加でした。(M.H)

 毎年横浜で開かれるJRCは、日本ラジオロジー協会 (Japan Radiology Congress ; JRC )を構成する4団体である、JRS ( Japan Radiological Society )による日本医学放射線学会総会、JSRT( Japanese Society of Radiological Technology )による日本放射線技術学会総会、JSMP( Japan Society of Medical Physics )による日本医学物理学会学術大会、そしてJIRA ( Japan Medical Imaging and Radiological Systems Industries Association ) による2016国際医用画像総合展が合同開催されることが特徴である。
多くの研究発表と企業等による機器展示展が開催され、国内外から毎年2万人以上の参加者があると言われている。
 最近の学会の特徴として電子ポスター(CyPos)や学会専用アプリの充実が挙げられる。プラグラムなどを観覧するだけでなく、参加したいプログラムのスケジュールを自分用に組める「マイ・スケジュール機能」をはじめとして、多彩な機能をiPad、iPhoneなどの端末で利用できるという特徴がある。会場では従来からの印刷物としての抄録集にメモをとる参加者が多く見られ、電子化に全て置き換わるようなことは当分無いと思われるが、今後他学会でも普及していくことと思われる。電子化だけでなく国際化の勢いが加速する同学会であるが、決して遅れをとらず近畿大学のメンバーで一丸となり波に乗って行きたい。(K.H)

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写真1 会場周辺の風景、天候にも恵まれた学会となりました。

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写真2 近大からの参加者での集合写真

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2016/04/28 13:50