近畿大学医学部 放射線医学教室 放射線腫瘍学部門

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Kindai University Faculty of Medicine Department of Radiation Oncology
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第9回ISRRT印象記

2016.10.20-22 #19 ISRRT 出張報告

10月20日から22日まで、大韓民国ソウルのCoexモールにて行われた19th International Society of Radiographer and Radiation Technologist (ISRRT)に出張させて頂いたので報告します。今回、「Study of reduction of the injured skin reaction in radiotherapy with carbon fiber couch」と「Application of the tungsten functional paper as reduction of exposed dose to operators in interventional and therapeutic angiography using Monte Carlo calculation」の2演題を発表しました。内容は、前者は放射線治療において、カーボン天板と固定具を用いたときの背中の表面線量を評価したもので、後者は放射線遮蔽能力と紙の特徴を有するタングステン機能紙をIVRに応用したときの部屋の中の線量分布を、Monte Carloにて推定できることを示唆したものになります。英語での発表でしたが、発表は滞りなく終えました。英語での質疑応答は、前回に比べると対応できるようになってきましたが、まだまだ私の課題になることを実感しました。
また、学会期間中に門前先生の計らいで延世大学病院への見学をさせて頂くことができました。放射線治療に関しては、とても規模が大きく、治療装置の種類も数多く入っており、驚きました。放射線治療計画に関しては、乳房温存照射にて強度変調放射線治療(IMRT)を用いており、この際左冠状動脈への輪郭を囲んでおり、最大線量12 Gyという制約をかけていた事が印象に残っています。学会の発表でも冠状動脈の動きを検討したものがありましたが、日本では、心臓への線量を考慮して計画はされてはいますが、冠状動脈への線量制約をかけるまでには至っていないと思われます。海外でのこのような経験はとても良い刺激なると思われます。
今回の出張では、とても良い経験ができました。お忙しい中、出張に行かせて頂きありがとうございました。

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Fig. 1 会場エントランスでの記念撮影

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Fig. 2 英語発表の練習をホテルでしっかりしました。

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Fig. 3 門前准教授の発表の様子

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Fig. 4 練習の成果を発揮できました。

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2016/11/04 15:10