ESTRO 2018 参加報告
此度、欧州放射線腫瘍学会(ESTRO)に参加の機会を頂きましたので報告します。
バルセロナは政治的混乱が昨今のニュースで取り上げられていましたが、期間中には市内では大きな混乱はなく、穏やかに過ごすことができました。街中は旧くからの街並みもあり、賑やかながら情緒豊かな風景を味わうことができました。
学会の参加者は6211人とのことで終日盛況でしたが、会場内の導線はよく、快適に行き来ができました。国内学会でも注目されている免疫療法のセッションやオリゴメタのセッションなどは立ち見が出ており、注目されている分野は共通だと認識を新たにできました。
ESTROは欧州全域からはもちろん、北米やアジアからも多数参加されているため、国際色が豊かな点が魅力の一つと思っています。特に直腸癌での術前照射方針として短期照射の発表が多いことには土地柄を感じました。私は、肝腫瘍に留置する金属マーカーの検証についてと上顎洞癌に対する動注化学放射線治療の予後予測画像診断に関する発表を行いました。ポスターセッションは紙ポスターは一部のみであり、多くは電子ポスターを運用していました。電子ポスターはPDFで入手可能なものも多く、検索機能も便利でしたし、何より手間が省けました。次回は紙ポスターで発表できるように研鑽を積みたいと思います。
末尾にはなりましたが、西村教授をはじめ、出張中の診療を行って頂いた先生方に御礼申し上げます。(H. D.)
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(写真)電子ポスター前での筆者、サグラダ・ファミリア
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2018/05/21 12:52