近畿大学医学部 放射線医学教室 放射線腫瘍学部門

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Kindai University Faculty of Medicine Department of Radiation Oncology
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2018ベトナム放射線医学総会参加報告

 2018年8月17日から18日にベトナム,ハノイのJW Marriott Hotelで開催されたVietnamese Society of Radiology and Nuclear Medicine年次大会に参加させていただきました.本学会には,インドネシア,マレーシア,韓国,タイ,その他多数の国から参加者が集まり,多くの方と研究・教育・業務改善などについて意見交換させていただくことができました.
18日には,本学会にて「Comparison of multiple institutions' patient-specific IMRT QA measurement」の口述発表を行いました.本研究では,各施設でIMRT治療開始前に行われるpatient-specific IMRT QAにおいて,施設間でその測定精度が一定に保たれているかどうかを調査しました.従来から行われているauditでは,測定に使用されるIMRT planを各施設で作成する必要があります.しかし,計画者,あるいは施設の経験や技術がIMRT planの計画の質に大きく影響することが多数報告されており,一定の条件でauditが実施されていないのではないかと考えます.そこで本研究では,IMRT planを一施設で作成し,そのIMRT planを各施設に配布して測定していただくことにより,施設間でpatient-specific IMRT QAの測定精度に差がないかどうかを調査しました.結果として,参加していただいた22施設において,線量測定および線量分布測定の測定精度は施設間で標準化が図れていることがわかりました.今後,IMRTを開始される施設でもこのような施設間の比較を行うことにより,patient-specific IMRT QAの標準化を図ることが可能であると考えています.
 今回の学会参加を通して,国際交流の重要性を体感し,非常に多くのことを学ばせていただきました.日本の放射線技師が海外でも活躍できるようにこのような活動を継続していきたいと感じました.最後になりましたが,このような貴重な貴重を与えていただいた皆さま,また同じく学会に参加された皆さまには大変お世話になりました.この場をお借りして感謝申し上げます.(K.K.)

空港にて

学会のオープニングセレモニー

発表風景

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2018/08/29 10:47