令和3年度 卒業生の声 No. 1
近畿大学大学院 医学研究科 臨床医学系 放射線腫瘍学専攻を修了して
令和4年3月修了 博士(医学) 植原拓也

私の大学院生活は、チャンスに恵まれた4年間であったと思います。私は入局と同時に大学院に入学し、全く新しい環境の中で臨床と研究の両立の難しさを日々痛感しながら過ごしていました。そんな中、研究のチャンスを与えていただき、人生初の放射線治療に関する演題を国際学会で発表する機会をいただきました。学位論文の土台となった内容をアジアオセアニア医学物理学会で発表し、Best Oral Presentation Awardを受賞することができました。その後、米国放射線腫瘍学会(ASTRO)での発表のチャンスも複数回得ることができました。2本目に執筆した論文は臨床に関する研究で、TOP 10%ジャーナルに採択されました。3本目の論文は、国内外問わず様々な人たちとDiscussionしながら作り上げ、貴重な機会となりました。
御指導いただいた先生方、支えてくれた家族、友人、同僚には感謝してもしきれません。
研究というと、臨床医にはあまり関係ないように思われがちですが、医師は臨床医であると同時に、研究者であるべきだと私は思います。患者さんとのふれあいの中で様々な疑問がわいてきます。その疑問を解き明かし、目の前の患者さんだけでなく、未来の患者さんを救うことができる医師に私は憧れます。研究者として常に探求心を持ちながら臨床医として従事することは、医師としてのステップアップにつながっていくと思っています。
臨床に従事しながら研究することは生半可なことではありません。しかし、その成果が実った時の達成感は筆舌に尽くしがたい思いがあります。
大学院で頑張っている皆様や入学を検討している皆様とともに、たくさんのチャンスや喜びをつかむことができればと思っています。
お知らせ
2022/04/01 10:00