令和3年度 卒業生の声 No. 3
近畿大学大学院 医学研究科 基礎医学系 医学物理学専攻を修了して
令和4年3月修了 博士(医学) 奥畑勝也

私は多くの放射線技師の皆さまと同じように民間病院に勤務していて、最新の機器や医療が常に利用できる環境ではありません。また入学前は学位以外に何が得られるのかわかりませんでした。本稿では研究室の特徴と私が大学院の4年間で得たこと、博士としての今後の活動を紹介します。
本研究室では大学院生の研究をサポートする体制が充実しています。コロナ禍においてもon-lineで指導教官とディスカッションできる環境が与えられており、不自由を感じることはありませんでした。臨床で困っていることや疑問点、研究のモチベーションや目的は何なのか、指導教官の的確な指導や双方向のディスカッションを繰り返し行うことで、読み手の関心を引く読み易い論文を書く力が磨かれていきます。私自身は研究背景から目的まで一本に繋がり、ようやく研究のスタート地点にまで立てるまでの過程に、やり甲斐感じています。また、大学院生には研究の成果を国際学会で発表する機会が与えられ、私は在学中に4度発表を行いました。学会前は指導教官と同じ研究室の仲間と一緒にプレゼンの練習をするのが慣習になっており、D4の時には賞を頂くことができました。
博士になった今、これからも研究活動を続けていくことが当面の目標です。学位の取得だけがゴールでは勿体無い濃密な4年間を経験できました。現在、大学院を通じてできた横のつながりから、OBの方と共同で研究を行なっています。本稿を読んだ皆さまが本研究室や進学に興味を持つきっかけになれば幸いです。
お知らせ
2022/04/01 10:00