令和6年度 卒業生の声 No.3
卒業生の声
柳 勇也
私は門前教授よりお誘いを受け、5年間迷った末に、38歳で社会人学生として博士課程に進学しました。それまで学術論文の執筆経験はなく、入学審査の際に、初めてご指導の下で和文論文を執筆しました。今思えば、もっと早くに進学を決意していればよかったと感じています。
入学後は、新型コロナウイルスの影響により多くの制約がありましたが、WEBを通じて海外学会での発表を経験しました。その後、状況が改善する中で国内外の学会に参加し、クライストチャーチやウィーンでの国際学会にも現地参加する機会を得ました。多様な研究者とのディスカッションを通じて、自身の研究を異なる視点から見つめ直し、研究の意義や将来の展望を深めることができました。在籍中には、英語論文の筆頭著者として3本、共著として7本の執筆に携わりました。これらの執筆活動を通じて、研究成果を論文として形に残すことの大切さを学び、自身の考えを国際的に発信する力も養われました。
また、同じ志を持つ研究仲間との出会いも大きな財産です。互いに励まし合い、切磋琢磨しながら研究に取り組んだ時間は、かけがえのないものでした。さらに、研究活動を支えてくださった指導教員や技術スタッフの方々、家族や友人の支えがあったからこそ、ここまでやり遂げることができたと実感しています。
博士課程への進学に迷われている方は、ぜひ門戸を叩いてみてはいかがでしょうか。私のように論文執筆経験がなかった者でも、本研究室での経験を通じて、医学物理の分野で国際的な視野を持ちながら、臨床と研究の両面で活躍できる力を身につけることができました。これまでご指導くださった先生方や支えてくださったすべての方々に、心より感謝申し上げます。
お知らせ
2025/04/15 11:00