EDUCATION教育 / カリキュラム

カリキュラムの特徴

教育面では、系統解剖学、組織解剖学、神経解剖学、発生学、骨学の講義、実習を行っています。系統解剖学は、肉眼解剖学ともよばれ、人骨や御献体を実際に解剖することによって、肉眼で見える人の体の構造ついてまなびます。組織解剖学は、顕微解剖学とも呼ばれます。おのおのの組織がどのような細胞の構成で成り立っているかを学びます。神経解剖学は神経の構造を学ぶことによって、その役割と神経局在診断の基礎を学びます。発生学は一個の細胞である受精卵から完成した人の体がどうしてできるのかを学びます。

系統解剖学では実際に各人でご遺体を解剖いたします。このご遺体は、近畿大学白菊会の会員の方からご提供いただいたものです。ご自身の体を是非とも医師を育てるために使っていただきたいと生前に決意され会員になられた方です。会員になるには、家族の方全員の同意も必要です。実際に、解剖に供され、火葬の後、ご遺骨をお返しするのに約二年を要します。遺骨のない二年間も覚悟されてご家族も同意されます。その尊いお志を感じ、真剣に取り組んでいただきたいと願っています。
教授である重吉は、内科学教室入局以来、継続して内科診療に携わっており、また近畿大学病院では睡眠・体内時計外来も担当しております。ただ体の部分部分の名称を覚えるだけではなく将来の臨床、研究に役に立つ教育を行います。