RESEARCH研究

研究内容

1.遺伝素因・分子メカニズムに関する研究

糖尿病や自己免疫疾患の発症・進展に関与する遺伝子の解明を進めています。疾患に関与する遺伝子を明らかにすることにより、ハイリスク患者の予知・予防が可能となるばかりでなく、疾患の発症・進展メカニズムが分子レベルで明らかとなり、分子メカニズムに基づいた根本的予防法・治療法の構築にもつながるからです。

2.分子メカニズムに応じた最適の治療法構築に関する研究

糖尿病とひとくちに言っても、その成因・病態は不均一であり、個々の症例の成因・病態を的確に診断し、最適の治療法を構築する「テーラーメイド医療」が不可欠です。このために疾患の病因・病態を分子レベルで解明し、科学的根拠に基づいた臨床分類とそれに応じた最適療法の構築を進めています。

3.近畿大学医学部の特長を活かした共同研究

インスリン完全欠損状態の病態解明と治療の最適化

治療が難しいインスリン完全欠損状態の1型糖尿病と膵全摘後糖尿病の病態を比較解析し、テーラーメイド医療の構築を進めています。1型糖尿病症例を多数診療している当科と膵全摘手術を多数行っておられる肝胆膵外科の両者が揃っている近畿大学医学部ならでは共同研究です。

免疫チェックポイント阻害薬治療にともなう自己免疫疾患の病態解明と予防・治療

ガンの免疫療法にともない劇症1型糖尿病や自己免疫性内分泌疾患などの免疫関連事象が発現します。ガン拠点病院である当院では発症例が少なからず集積していることから、これらの病態解明、発症予知因子の同定と予知・予防へ向けての研究をガン治療に携わっている各診療科との共同研究として進めています。