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カリキュラムの特徴

授業紹介

外科学講座として3年、4年時に臨床各論の授業を行います。
臨床各論は外科概論と消化器コースに分かれています。
まず、外科概論において治療医学としての外科学全般を理解することを目標にしています。続いて消化器コースにおいては、上部消化管疾患について各疾患別にそれぞれの病態生理、主要症状を理解し、診断と治療方針(特に外科的治療)を理解することを目標にしています。

カリキュラムの特徴

3年4年では幅広く臨床医学を学びます。3年の臨床各論の授業では、外科学講座では外科概論の授業を行います。続いて行われる消化器コースにおいて、上部消化管部門は食道や胃、十二指腸といった上部消化管臓器を担当し、以下の項目の授業を行います。

上部消化管疾患総論

  • 上部消化管の解剖を各疾患の診断ならびに治療と関連させる。
  • 上部消化管の機能検査について、その方法と意義を理解する。
  • 上部消化管画像診断を理解し、各画像検査から疾患の診断ができる様にする。

上部消化管疾患各論

  • 食道良性疾患を診断・鑑別し、各疾患それぞれの治療法を理解する。
  • 食道腫瘍の診断・鑑別をする。
  • 食道癌の疫学・腫瘍学的特徴・診断・手術治療・術式・合併症について理解する。
  • 胃、十二指腸の良性疾患を診断・鑑別し、各疾患それぞれの治療法を理解する。
  • 胃ポリープ、粘膜下腫瘍、肉腫の診断・治療法を理解する。
  • 胃癌の疫学・腫瘍学的特徴・診断・手術治療・術式・合併症について理解する。
  • 上部消化管の内視鏡手術の対象疾患・適応・合併症を理解する。
  • 上部消化管腫瘍に対する集学的治療について理解する。

4年生では臨床診断学実習を行います。臨床診断学実習では臨床実習を主体とする5年生のクリニカルクラークシップに備え、手洗い実習に加え、清潔操作、ガウン装着や縫合・結紮手技といった外科基本手技を学びます。

5年生の外科学の臨床実習は3週間行われます。上部消化管、下部消化管、肝胆膵、呼吸器、乳腺内分泌、小児外科の6グループの専門医の下に1週間ごと、計3グループにわたり配属されます。上部消化管に配属された学生は主に食道あるいは胃の悪性疾患症例の担当となり、各疾患の専門医と主治医より直接の指導を受けます。

6年生のクリニカルクラークシップでは3週間の期間にわたり、上部消化管、下部消化管、肝胆膵、乳腺内分泌、小児外科、内視鏡外科の7つのグループの専門医の下に配属されて指導を受けます。
上部消化管に配属された学生は、1~2人の医師が継続的に指導を担当し、医療チームの一員となります。主に食道あるいは胃悪性疾患患者の担当となりますが、自分の担当する患者のみならず、外科に関連する領域全体の病態、画像診断、術前・術後管理、手術方法、術後合併症について学習できるようにしています。