腎臓内科の取り組み 私たちが目指すもの

近畿大学医学部 腎臓内科
近畿大学医学部 腎臓内科 診療受付時間
診療受付
8:30〜11:30
近畿大学医学部 腎臓内科
  • 目標に向かって 当科での研修
  • 専門医・スタッフ大歓迎 募集要項
  • アクセスマップ 交通アクセスのご案内
  • 患者さん・ご家族の方へ
  • 勤務医・開業医の方へ
  • 研修医・医学生の方へ

腎臓内科の取り組み

 “思いやり”のある診療をモットーとし患者さん中心の医療を行う

私たちは医療に関する知識習得と技術向上に努力し研鑽を
重ね、医学及び医療の進歩と発展に尽くすのはもちろんの
こと、患者さんとご家族の方の立場に立ってお話しを聞きながら最善の医療に取り組んでおります。
常に患者さんの気持ちを考え続ける努力をし、
心ある・思いやりある診療を行っております。

 “思いやり”のある診療をモットーとし患者さん中心の医療を行う
最先端医療の開発と研究を行い、世界に通用する医療を目指す
最先端医療の開発と研究を行い、世界に通用する医療を目指す

常に向上心を持ち互いに切磋琢磨出来る研究室での環境は、世界に通用する研究をしたいと考える私たちになくてはならないものです。
私たちの研究が高度先端医療と結びつき患者さんのお役に立てる、そんな日を目指して日々研究に励んでおります。

未来の医師へ
知識と技術レベルが高いだけではなく人として患者さんと向き合える医師の育成

未来の医師の育成は私たちの大きなミッションだと感じて
おります。
5年前10年前の私たちを思い出し、時には熱くなりすぎる
指導をすることもあります。責任感の強い、
信念を持った医師に育って欲しい。
未来の医師に持てる知識の全てを伝えたい。
医療に携わる、職責の重さを常に持って医学生・研修医と
向き合っております。

現在取り組んでいる研究テーマ

当科では各種腎疾患および高血圧性疾患の病態解明と新規治療法の開発を求めて、
基礎的・臨床的研究を行っています。
研究を遂行するにあたっては、「臨床に還元し得る知見を追求する」という視点を常に心がけています。

臨床的研究
臨床的研究
臨床的研究
高血圧の病態解析と治療法の検討
腎髄質循環・糸球体血行動態や尿細管におけるナトリウム再吸収機構といった高血圧の病態生理に即した高血圧治療のレジメンについて検討を行っています。特に現在我々は高血圧合併慢性腎臓病における ARNI(Sacubitril/Valsartan)やMR拮抗薬の臨床的効果について検討しています。その成果により、様々な作用機序をもつ降圧薬を用いた、個々人の病態に即した最適な治療法を検討すべく努めています。
また、大阪南部の開業医の先生方を中心に南大阪高血圧症研究会を立ち上げ、地域に立脚した、最適な降圧治療のあり方についても検討を行っています。その成果は、日本高血圧症学会総会や日本腎臓学会学術総会などにて報告しています。
腎疾患の病態解析と治療法の開発

腎疾患における Adipokine 作用機序の解明

Nesfatin-1(ネスファチン-1) は摂食抑制作用を初めて報告され、以後抗炎症・抗アポトーシス作用など多面的な効果が報告されています。しかし腎疾患との関係はあまりよく知られていません 。我々はまず糖尿病性腎臓病において、血清ネスファチン-1濃度と尿細管組織障害との間に逆相関が見られる事を見出しています。その結果ネスファチン-1が腎障害に関係することがわかり、腎組織障害や腎予後の新規のバイオマーカーになるのではないかと現在検討しております。またその他の腎疾患とその結果として様々な作用機序を持つ Adipokine を用いた治療法を開発すべく努めています。その成果は、日本腎臓学会学術総会やアメリカ腎臓学会学術総会などにて報告しています。

常染色体優性多発嚢胞腎の病態解析とバイオマーカーの探索

ADPKD(常染色体優性多発嚢胞腎)は最も頻度の高い遺伝性の嚢胞性腎疾患で、4000人に1人の頻度 、国内約31,000人存在すると報告がされています。現在のところADPKD患者の腎臓、肝臓 cyclic AMP を直接測定する事は出来ません。そこで我々は腎臓及び肝臓より分泌される cyclic AMP を血清および尿より算出し、腎臓・ 肝臓の容積増大や腎予後等について検討を行っています。 またトルバプタン (バソプレッシン V2 受容体拮抗薬)治療によって腎容積増大は抑制されるが、腎・肝臓 cyclic AMP の変化を算出することで薬剤効果を評価でき、また腎予後のバイオマーカーになるのではないかと現在検討いたしております。その成果は、日本腎臓学会総会やアメリカ腎臓学会学術総会などにて報告しています。

基礎的研究
基礎的研究
基礎的研究
基礎的研究
腎疾患の病態における酸化ストレス、小胞体ストレスの役割解明
高血圧あるいは糖尿病における腎障害機構の解明と新規治療法の開発を目指しています。特にこれらの病態における腎での小胞体ストレス、酸化ストレスの役割に注目しながら、モデル動物や各腎臓の培養細胞で検討を行っています。
例えば近年我々は高血圧性腎障害について、高血圧性糸球体損傷における酸化ストレスとトロンボキサンA2との多様な関連性について解明しています。その成果として、高血圧性糸球体損傷を改善するためのより良い治療標的になるのではないかと現在検討しております。 その成果は、日本腎臓学会学術総会や米国腎臓学会(ASN) Kidney Weekで報告を行っています。
基礎的研究
動脈硬化の病態における酸化ストレスを介したアンジオテンシン細胞内情報伝達系の解明
主に培養血管平滑筋細胞を用い、アンジオテンシンUの細胞内情報伝達系について研究を行っています。特に、NADPH oxidase により産生される活性酸素種依存性経路に注目し、細胞増殖、細胞遊走やインスリン抵抗性への影響を明らかにしています。 また今後はモデル動物に対しても検討していく予定です。 その成果は、日本高血圧症学会総会や日本腎臓学会学術総会・日本糖尿病学会学術総会やア米国腎臓学会(ASN)Kidney Weekで報告を行っています。
腎疾患の病態における adipokine の細胞内シグナルの解明
Nesfatin-1(ネスファチン-1)の働きは多面的であり、血糖恒常性の維持、心血管機能の調節、抗炎症、抗アポトーシス作用などが知られている。 ネスファチン-1の特定の受容体については未だ同定されていないが、オートラジオグラフィー法でネスファチン-1が腎臓に結合し 、腎臓はネスファチン-1の重要な標的臓器と考えられる。しかし腎臓の細胞内シグナル伝達についてはほとんど知られていません。現在我々はネスファチン-1の尿細管細胞に及ぼす抗酸化 ・抗老化効果やミトコンドリア機能における効果について検討しております。その結果として Adipokine を用いた腎機能障害の治療法を開発すべく努めています。その成果は、日本腎臓学会学術総会 、 日本糖尿病学会学術総会や米国腎臓学会(ASN)Kidney Week で報告を行っています。
基礎的研究

腎臓内科としての極み

『腎臓内科』は、科目の垣根を越えた患者さんを総合的に診ることができるGeneral Physicianの集団

当科の教育では腎臓という専門領域はもとより、循環動態や電解質管理などを含めた広範囲にわたる知識と判断力を兼ね備えたGeneralistを育てることを心掛けています。

『腎臓内科』は、科目の垣根を越えた患者さんを総合的に診ることができるGeneral Physicianの集団
このページの先頭へ戻る

Copyright © 2005 - Department of Nephrology and Rheumatology Kindai University School of Medicine All Right Reserved.