私たちは医療に関する知識習得と技術向上に努力し研鑽を
重ね、医学及び医療の進歩と発展に尽くすのはもちろんの
こと、患者さんとご家族の方の立場に立ってお話しを聞きながら最善の医療に取り組んでおります。
常に患者さんの気持ちを考え続ける努力をし、
心ある・思いやりある診療を行っております。
常に向上心を持ち互いに切磋琢磨出来る研究室での環境は、世界に通用する研究をしたいと考える私たちになくてはならないものです。
私たちの研究が高度先端医療と結びつき患者さんのお役に立てる、そんな日を目指して日々研究に励んでおります。
未来の医師の育成は私たちの大きなミッションだと感じて
おります。
5年前10年前の私たちを思い出し、時には熱くなりすぎる
指導をすることもあります。責任感の強い、
信念を持った医師に育って欲しい。
未来の医師に持てる知識の全てを伝えたい。
医療に携わる、職責の重さを常に持って医学生・研修医と
向き合っております。
当科では各種腎疾患および高血圧性疾患の病態解明と新規治療法の開発を求めて、
基礎的・臨床的研究を行っています。
研究を遂行するにあたっては、「臨床に還元し得る知見を追求する」という視点を常に心がけています。
腎疾患における Adipokine 作用機序の解明
Nesfatin-1(ネスファチン-1) は摂食抑制作用を初めて報告され、以後抗炎症・抗アポトーシス作用など多面的な効果が報告されています。しかし腎疾患との関係はあまりよく知られていません 。我々はまず糖尿病性腎臓病において、血清ネスファチン-1濃度と尿細管組織障害との間に逆相関が見られる事を見出しています。その結果ネスファチン-1が腎障害に関係することがわかり、腎組織障害や腎予後の新規のバイオマーカーになるのではないかと現在検討しております。またその他の腎疾患とその結果として様々な作用機序を持つ Adipokine を用いた治療法を開発すべく努めています。その成果は、日本腎臓学会学術総会やアメリカ腎臓学会学術総会などにて報告しています。
常染色体優性多発嚢胞腎の病態解析とバイオマーカーの探索
ADPKD(常染色体優性多発嚢胞腎)は最も頻度の高い遺伝性の嚢胞性腎疾患で、4000人に1人の頻度 、国内約31,000人存在すると報告がされています。現在のところADPKD患者の腎臓、肝臓 cyclic AMP を直接測定する事は出来ません。そこで我々は腎臓及び肝臓より分泌される cyclic AMP を血清および尿より算出し、腎臓・ 肝臓の容積増大や腎予後等について検討を行っています。 またトルバプタン (バソプレッシン V2 受容体拮抗薬)治療によって腎容積増大は抑制されるが、腎・肝臓 cyclic AMP の変化を算出することで薬剤効果を評価でき、また腎予後のバイオマーカーになるのではないかと現在検討いたしております。その成果は、日本腎臓学会総会やアメリカ腎臓学会学術総会などにて報告しています。
当科の教育では腎臓という専門領域はもとより、循環動態や電解質管理などを含めた広範囲にわたる知識と判断力を兼ね備えたGeneralistを育てることを心掛けています。
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