近畿大学医学部 麻酔科学講座

留学

コロンビア大学留学記(秋山浩一)

  • 高山ラボ歓迎高山ラボ歓迎会
  • アメリカ 住んでいた賃貸マンションアメリカ 住んでいた賃貸マンション
  • 夏は仕事後にマンションでプール夏は仕事後にマンションでプール
  • プールのあとは屋外スクリーンで野球観戦プールの後は屋外スクリーンで野球観戦
  • Yankee Stadiumでの観戦Yankee Stadiumでの観戦
  • Madison Square Gardenでのバスケット観戦Madison Square Gardenでの
    バスケット観戦
  • Ope室でPrepするNurse PractionerOpe室でPrepするNurse Practioner
  • ドイツ人researcherとオペ室でドイツ人researcherとオペ室で
  • TMVR術中のRebecca HahnTMVR術中のRebecca Hahn
  • Dr. Alfieriの講義Dr. Alfieriの講義
  • Gregg Stoneの講義Gregg Stoneの講義
  • Gregg Stoneの講義Gregg Stoneの講義
  • ISHTLT(International Society for Heart and Lung Transplantation)でのOral presentationISHTLTでのOral presentation
  • コロンビア大学 professor 中先生の還暦祝いコロンビア大学 professor
    中先生の還暦祝い

私は2017年より2019年まで約二年間ニューヨークにあるコロンビア大学心臓血管外科に研究留学させていただきました。コロンビア大学は大都市ニューヨークにあるアイビーリーグ校で、学生や医師、研究者のレベルは世界トップレベルです。
コロンビア大学へは、友人の紹介で当時associate professorだった高山先生を紹介してもらい留学することができました。高山先生はコロンビア大学心臓血管外科の中で最も年間執刀症例が多い先生で、現在は成人心臓外科のchiefをされています。
留学前にはエコーを用いた血流解析の研究をして論文を書いていましたので、そのスキルで研究するということで高山先生に雇っていただくことになりました。
雇っていただくといっても一年目はvisiting associate researcherという手弁当研究者(親からのGrant)でした。
二年目にはinstructorという肩書のfaculty positionを獲得し、年俸10万ドルでの契約となりましたが、それもほぼ家賃で消えていきました(大学の大先輩のDr. Mizobeに常日頃、「アメリカでは安全は金で買うんや」と教えられてきたので、住むところはちゃんとしたところに住まないと危険であるという認識を持っておりました)。ニューヨークでは年収1000万では暮らしていけないことがよくわかりました。

コロンビアでの研究生活はどうだったかというと、オペの日(大体毎日)は朝6時に病院に来てエコーのセッティングをし、経食道エコー、経胸壁エコー、epiaortic echoを行って画像を収集し、夜に終わるといった生活で、臨床と研究を同時にしているような感じです。
Research ProjectはLVADや移植患者の大動脈弁のwall shear stressと蛋白発現の関係、LVAD患者のRV outflowのkinetic energyによるRV failureの予測、LVAD患者におけるretinal artery、brain MCA、carotid arteryのflow解析、TEEを用いたIntraventricular Pressure Difference (IVPD)の解析などを行っておりました。
非常に勉強になったのは定期開催されるカンファレンスで、火曜日は7:30からresearch meeting、水曜日は7:30からLVAD conference、木曜日は7:30から心臓血管外科conference、金曜日は7:00から心移植conference、14:00から循環器内科医とのresearch meetingとほぼ毎日あります。また、心臓外科医はもちろん世界トップレベルですが、心臓麻酔科医には1999年ASE/SCA comprehensive intraoperative TEE guidelineのfirst authorであるDr. Shanewiseがおられ、いつも彼とTEEを横で一緒にやれるという状況でしたし、循環器内科には2013年の新しいASE/SCA TEE guidelineのfirst authorであるRebecca Hahnがおられ、彼女のTAVI、MitraClip、TMVRにおけるTEEを見学できるという贅沢な環境でした。

朝のGrand Roundでは名だたる名医が講義をしてくれます(MitraClipのCOAPT trialを主導した英雄Gregg Stoneの講義や僧帽弁形成術Alfieri StitchのOttavio Alfieriなど)。
休みはというと、土日は基本フリーですが、心移植があれば呼ばれ、エコーをしてレシピエントの大動脈弁を取り出し、液体窒素frozenをしなければなりませんので常にオンコール状態ではありました。とはいえ、プライベートは楽しくすごせます。ニューヨークは世界一の大都市なので、ダウンタウンへ繰り出すときらびやかで楽しいですし、シーズン毎のイベントが豊富で楽しめます。また夏場は早く終わるとマンションのプールで泳いだりして優雅な気分にひたれます。車でBostonやPhiladelphia、Baltimore、Washington DCなど遠出もできて充実しておりました。
次世代の近大麻酔科医から是非コロンビア大学への留学を継続してほしいと思っております。

アメリカ留学

Pittsburgh大学アメリカPittsburgh大学麻酔科Vice Chair, Yan Xu教授外部ページへリンクの教室への留学

Pittsburghは治安もよく、住みやすい町ランキングにおいて常に上位を占めています。Pittsburgh大学は、移植医療が有名で、『凍りのメス』という映画に登場しており日本でもなじみの深い街です。
心肺停止・蘇生全脳虚血ラットモデルなど共同研究しています。