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学生の声

中川朋香さん(2年生)
(河南高校出身)

宣誓式で灯された蝋燭の火が
今も私の胸を照らしてくれています

母が小児科の看護師で、小さい頃から風邪をひくたびに病院で母の働く姿を見ていた私。幼稚園の頃には「看護師になりたい」と心に決めていました。いつもキラキラして誰に対しても優しい母は、私にとってずっと憧れの存在なんです。現在取り組んでいる病院実習では、お風呂に入れない患者さんの体を拭いたり、頭髪を洗ったりといった援助を実践しています。患者さん一人ひとりの病状や心理状態、社会的背景に合わせた援助が求められ、ただ教科書通りにやればいいわけではないのが難しいですね。
例えば貧血の患者さんなら、あまり体を動かすと気分が悪くなることもあるので、なるべく動かさないようにしたり、一回で援助を完了するなどの配慮が必要。学内で何度も援助の演習を重ねてきましたが、実際の患者さんとなると緊張して援助にばかり集中してしまい観察が疎かになるなど、自分に足りない力を日々実感しています。学校生活で一番忘れられない思い出は、10月におこなわれた宣誓式です。宣誓式(※動画あり)は、看護の道を志す覚悟と決意を胸に、これからも学び続けることを誓う儀式。ナイチンゲール像が持つ蠟燭の火が学生一人ひとりに灯し継がれるのですが、暗い講堂の中で80名近い学生の胸にオレンジ色の灯りがゆらめく様子は本当に綺麗で幻想的でした。「ああ、私はこれから看護師になるんだ」と、気持ちを新たにする特別な1日になりました。私の考える看護師に必要な力は「人を思いやる力」。一人の人間として患者さんを尊重し、しっかりと向き合っていきたい。そしていつか、母のような優しい看護師になるのが夢です。

受験生へのアドバイス

私のおすすめは過去問をたくさん解くこと。出題の傾向が見えてくるので効果的です。面接では想定外の質問にも対応できるよう、日頃から自分の考えを持っておくことが大切ですね。

川﨑愛音さん(1年生)
(泉北高校出身)

医療の道を歩む覚悟と責任を
解剖学実習での体験が教えてくれた

入学して1年、医療の道を目指す者としての自覚と責任を意識する体験がありました。それは、解剖学実習です。初めて脳や心臓、肺など本物の臓器を観察させていただく貴重な実習は、大学病院との連携がある本校ならでは。何よりも印象に残ったのは、ご献体された方やご遺族の想いでした。自分や大切な人の体を捧げてまでも医療の発展に役立ててほしい、学んでほしい。その強い意志に胸がいっぱいになり、「1分1秒、患者さんに向き合う看護師になろう」と心から思いました。そして今、看護師になるために私が一番身につけたいと考えているのが「観察力」。患者さんがどんな状況にいるのか、何を求めているかを理解するには、観察による情報収集が基本です。病院で看護師の後について実際の仕事を見学させていただく「シャドーイング」の実習があったのですが、病室に入ってから出るまで途切れることなく観察をおこなう看護師の姿に驚きました。「看護は観察に始まり、観察に終わる」と普段から教えられていますが、いざ目の当たりにすると「すごい」の一言。援助の観察項目はもちろん、患者さんのふとした言動やベッド周りの環境などを隈なく観察し、普通なら気づかないような信号をキャッチしてより良い看護に結びつけていました。しかも患者さんに意識させないよう、作業をしながらごく自然に。それからは、視野を広く持つことを意識的に心がけるようになりました。どんな時も物事の一面だけではなく、さまざまな角度から興味や関心をもつことで、観察力を磨いていけるよう日々努力していきたいです。

受験生へのアドバイス

面接は緊張しますが、たとえ上手に話せなくても「想いを伝えよう」という姿勢を忘れないことが大事です。また、私は生物で受験したんですが、アニメの「働く細胞」はすごく分かりやすいのでおすすめ!

田中愛乃さん(2年生)
(堺西高校出身)

命の重みを実感した解剖学実習。
めざす看護師像が少しずつ見えてきました。

学校の授業で一番印象に残っているのは、一年次におこなわれた解剖学実習です。心臓や肺、脳など、ご献体された方の臓器を見学させていただける貴重な機会でした。生まれて初めて本物の臓器を目の当たりにして衝撃もありましたが、教科書だけではイメージできなかった人体のしくみや機能についての理解を深める大きな学びとなりました。その一方で私の心を強く打ったのは、ご献体された方の想いです。授業の初めに説明があり、ご献体された方がどのような経緯で亡くなられたのかということや、本人に意思があってもご家族の了承なしには献体ができないことなどを知りました。さらに、ご献体されるとご遺骨がご家族のもとに帰れるまでに2~3年はかかるのだそうです。ご自身やご家旅の体を捧げてまでも「医療者に学び続けてほしい」「よりよい医療の発展に役立ててほしい」という尊い想い。その想いの強さに、激しく心を動かされました。
この経験は私にとって、命の重みを実感させるとともに、看護師をめざすうえで大切なことをあらためて教えてくれたように思います。それは患者さんを、「知る」ということ。生活背景はもちろん、どんなことを大切にされているのか、ご家族はどんな想いなのか…その方の価値観や生き方を理解し、それを尊重した看護ができる人になりたいです。幼い頃から、看護師として働く母の姿を見て育った私。近所の人からも頼りにされ、何かあればすぐに駆けつけていた母のように、将来は地域の方々と密に関われるような看護師になりたいと思っています。

受験生へのアドバイス

グループ面接では、他の受験生の発言もしっかり聞いておくことが大切です。緊張しても大丈夫。笑顔でしっかり返事することなど、人としてのマナーを忘れないようにしてくださいね。

芳野太一さん(3年生)
(堺東高校出身)

1000時間を超える実習で得た
達成感と「もっと学びたい」という想い。

本校を志望した理由のひとつは、近畿大学病院の存在です。専門学校では珍しい解剖学実習や最新のシミュレーターを使った授業は、近畿大学病院との連携があってこそ。実習先が近畿大学病院であることも大きな魅力でした。
実習では患者さんに対して看護計画を立て、状態を観察しながら援助をしていきます。状態は日々変化するし、時には突然悪化することも。点滴の量を数ml変えただけでも体に起こる影響は変わりますから、それを予測しながら経過を追っていく必要があります。緊張感のある毎日でしたね。
実習を通して感じたのは、もっともっと勉強しなければということです。患者さん一人ひとりに適切な援助をおこなうには、看護技術だけでなく疾患についての知識が不可欠。疾患への学びをより深め、その知識を援助につなげることの大切さをあらためて認識しました。
実習では嬉しいこともありました。抗がん剤治療を終えた担当思者さんが退院されることに。お孫さんと暮らすのを楽しみにされていたのですが、白血球の減少で感染症にかかりやすい状態でした。どうすればお孫さんと暮らしながら感染リスクを減らせるか。そこで作成したのが洗面所に飾る「手洗いポスター」。どの部分に菌が残りやすいか、どのタイミングでの手洗いが効果的かを示した手描きポスターを作ってプレゼントしました。その時の嬉しそうな顔と「ここまでしてくれたのは君だけや」という言葉は忘れられません。振り返ればこの3年間は、人生で一番勉強した3年間。だけどこの先もずっと勉強し続けたい。きっと、一生勉強ですね。

受験生へのアドバイス

本校を志望する理由や、他の学校と比べたときの強みは何かなどを考えておくといいです。将来はどんな看護師になりたいかなども、自分の言葉で話せるようにまとめておくのがおすすめですよ。

正木明日香さん(1年生)
(和歌山県立田辺高等学校出身)

看護師を目指すきっかけは。

看護師を目指したのは、中学校の職業体験がきっかけでした。
患者さまから感謝の言葉をいただいたときに、看護師として働くことのやりがいを感じたからです。近畿大学病院での実習に魅力を感じて近大看護に入学しました。オープンキャンパスで話した先輩たちの優しさに触れたことも、入学の決め手となりました。

専門性の高い看護の勉強にメリハリをつけて取り組んでいます。

正直、入学当初は、高校とは異なる専門的な学習に戸惑いも感じました。課題も多いので、計画的に課題に取り組むことを意識して実践。余暇の時間も作れるよう、早め早めに取り組むことを習慣にしました。一段落付いたら休むようにして、学習と余暇のメリハリをつけるように心がけています。

やりがいを求めて看護師に。
入職後は即戦力として活躍したい。

実習で印象的だったのが、無菌操作の技術練習です。1年生最後の実習なので、1年間で習得した様々な技術を用いて臨みました。クラスメイトとの協力が必要不可欠な実習で、実習後はクラスの絆が深まった気がします。卒業後は、即戦力になれる看護師を目指して頑張ろうと思います。

竹澤亜咲さん(3年生)
(大阪府立金岡高等学校出身)

看護師の大先輩である⺟の姿に憧れて入学。

看護師を⻑年つづける⺟の姿に憧れて、看護師の道を選びました。私や周りの人がケガをしたり病気にかかると、⺟はいつも看護師として的確な対応をしてくれます。誰にでも起こりうる健康上の問題にかかわって、その人を支えていく看護師。⺟の背中を見ているうちに、そんな職業に就けたら素晴らしいと思うようになりました。

命に関わる仕事に携わる。
その覚悟を得た日々の学び。

1、2年生では主に知識や基本技術を身につけ、3年生になると培った知識や技術を活かして臨地実習を行います。
最も印象に残っているのは、初めての臨地実習です。それまで座学で学んできた医療現場を実際に訪れて、患者さまの安全を守るために行われている全ての業務の重要性を実感しました。

近大看護の魅力。

近大看護の魅力は、こうした実習病院で最新の医療知識や技術に触れられるところだと思います。教員と学生の距離が近く、日々の学習や臨地実習で困ったことがあればすぐに相談できる。そんな恵まれた環境で、1年生から国家試験に直結した勉強ができるのも有難いですね。

近畿大学附属看護専門学校
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