近畿大学病院 歯科口腔外科

大学病院の外観

当科について

GREETING

ご挨拶

院長の写真

 近畿大学病院の歯科口腔外科は、1975年の近畿大学医学部附属病院開院の4年目の1979年1月に開設されました。100年を超す他の大学病院の医局に比べるとその歴史は浅くはありますが、南大阪地域での地域医療との連携は非常に発展しており、なくてはならない存在となっています。診療領域は、口腔外科一般に加え、口腔腫瘍、口腔顎顔面外傷、顎変形症、顎顔面インプラント、重症口腔感染症、顎関節疾患、口腔機能管理を伴う疾患など多岐にわたっており、南大阪での特定機能病院としての役割を果たすべく活動を行っています。
 臨床では、南大阪地域の診療所との連携を取り、年間3000件程度の新規の患者様の診察を行っています。また、診療所だけでなく、病院同士の病病連携も充実させており、各病院施設とも連携を取っています。

 口腔は、咀嚼、嚥下、呼吸、構音などの極めて重要な機能を担っています。私たちの診療は、様々な口腔領域の疾患により失った口腔機能障害を治療することで、生活のQOLを充実させることにあります。治療に当たっては、年間に1700件程度の外来手術、250症例程度の入院手術を行っています。また、2016 年より口腔外科疾患に対しての日帰り入院による手術を実施しています。低位埋伏智歯(深く埋まっている親知らず)の抜歯手術や顎骨嚢胞・腫瘍の摘出術、口腔インプラント埋入手術などを麻酔科医による鎮静のもと行っており、患者様の負担軽減には非常に有効となっています。また、当院は特定機能病院であり、たとえば、口腔がんの治療であっても耳鼻咽喉科、放射線科、腫瘍内科とともにチーム医療で口腔がんの治療にあたっています。手術による重大な機能障害が生じた場合は、当科にて様々な再建手術により、口腔機能の回復温存に努めています。教育面では科学的・論理的な考えのできる優れた臨床医を育成することを目指し、2006年から臨床研修医を採用し、毎年3名の歯科臨床研修医を受け入れています。教室員の大学院への進学や留学も積極的に支援し、こうした取り組みを通して、歯科界の発展を担う人材を育成することが、私たちの責務と考えています。
 研究では、基礎の講座で取り組みがスタートしたところです。基礎研究や臨床研究に加え、特許取得案件もあり、現在は人工知能の研究を取り入れています。教室員が一丸となり、時代の変革と躍進に取り組み、常に前進していくよう活動を広げていければと考えております。
 当科で治療を受けられる多くの患者の皆様に喜んでいただけること、そして多くの学生・研修医に教育できること、また、研究が社会に応用できることを期待し、歯科界の発展のため、ともに邁進していくことを願って止みません。

近畿大学病院 歯科口腔外科
教授 榎本 明史

OUR TEAM

チーム構成

常勤医9名

口腔外科指導医2名
口腔外科専門医2名
口腔外科認定医4名 含む

非常勤医11名

口腔外科専門医1名
矯正歯科学会認定医1名 含む

その他担当医

臨床研修医
歯科衛生士(専属6名、定時4名)
歯科技工士(2名)

HISTORY

当科の沿革

 近畿大学医学部附属病院が1975年に開院し、その後4年目の1979年1月に当科は開設されました。当初は、診療台が2台で常勤医1名と非常勤医数名のもとでの診療の開始でした。1985年4月より濱田傑前教授(現客員教授)らが当科へ赴任し、主に院内患者を対象として外来・病棟の診療が開始され、定期の中央手術室で手術も開始することになり、1987年4月に口腔科と院内標榜がされました。
 以後、徐々に周辺医療機関からの診療要請が増え、1997年より院外からの紹介状を持った患者の受け入れを開始しました。その後、年々院外からの紹介患者数は増加し、2014年には2500件以上の紹介患者となりました。これは南大阪に位置する本院に対して口腔外科診療の需要が高いことと、それに応えた当科の信頼の厚さの現れであろうと思われます。1999年に近畿大学医学部堺病院歯科、近畿大学医学部奈良病院歯科口腔外科も開院し、近畿大学医学部堺病院歯科は狭山本院のスタッフが非常勤で受け持ち、診療を進めることになりました。
 以来、初代教授濱田傑(2019年3月退任)の指導のもと、常に口腔外科分野での臨床的、学術的、先駆的施設として歩み、他施設の大学教授も輩出し、多くの優秀な臨床家及び研究家を輩出しました。当科では、「医療はチームで行うものであり、互いに教えあい能力を高めてゆく向上心をもつ」という思いを現在の教室員に受け継がれています。また、2006年より歯科臨床研修医の採用をスタートし、
 現在は、毎年3名の研修医を受け入れ、卒後臨床研修を行っています。今年の研修医が17期生となります。現在、医療はめざましく変化・進化をし、チーム医療・医療安全・感染対策などがますます推進されています。個人個人の歯科医学の基盤をしっかりとしたものにするために、卒前教育だけでははるかに不足している知識・技術を是非、当科で医科の研修医と机を並べて、情報交換し、研修ができる環境を提供しています。
 現在、常勤医9名(うち口腔外科指導医2名、口腔外科専門医2名、口腔外科認定医4名)、非常勤医11名(口腔外科専門医1名・矯正歯科学会認定医1名)、臨床研修医が在籍しています。さらに歯科衛生士(専属6名、定時4名)と歯科技工士(2名)が診療に加わり、チーム医療を行っています。

INFORMATION

当科の概要

大学病院の外観
当科名 近畿大学病院 歯科口腔外科
所在地 〒589-0014 大阪狭山市大野東377-2
電話番号 072-366-0221
臨床研修生の写真

歯科医師
臨床研修医
募集

歯科医療の未来を切り開く
志の高い方をお待ちしております。