
歯科医師臨床研修
歯科医療の未来を切り開く
志の高い方をお待ちしております。
「医療はチームで行うものであり、
互いに教えあい能力を高めてゆく向上心をもつ」
2006年より歯科臨床研修医の採用をスタートし、
現在は、毎年3名の研修医を受け入れ、卒後臨床研修を行っています。
現在、医療はめざましく変化・進化をし、
チーム医療・医療安全・感染対策などがますます推進されています。
個人個人の歯科医学の基盤をしっかりとしたものにするために、
卒前教育だけでははるかに不足している知識・技術を、当科で医科の研修医と机を並べて、
情報交換し、研修ができる環境を提供しています。
INFORMATION
説明会および
選考会日程に
関する情報
説明会日程・選考会日程・お申し込み方法に関する詳細は、当院のホームページの令和6年度 歯科臨床研修医募集概要をご覧ください。
MOVIE
日本口腔外科学会学会
口腔外科紹介動画
TRAINING
研修の特徴

多岐にわたる症例経験が可能
外来での診察では、口腔内診査・智歯抜歯などの小手術・応急歯科処置・歯科衛生士への口腔ケアの指示など初期に習得すべき手技を学びます。また入院センターでの周術期口腔機能管理を研修します。これは全身麻酔下の全手術症例、心臓外科・脳外科・消化器外科・呼吸器外科・耳鼻咽喉科・泌尿器科など多岐にわたる症例が対象となります。

少数精鋭での研修
指導医と1対1でペアを組み、指導医とともに外来および入院患者の診療にあたります。また指導医の下で処置や手術の研修を行います。約3か月に1回のペースで指導医は交代し、研修を受けます。

ローテーションによる臨床研修
研修の2年目には半年かけて医科での研修を行います。呼吸器内科あるいは循環器内科(どちらか選択)、上部消化管外科、麻酔科、救急救命科、耳鼻咽喉科、形成外科、メンタルヘルス科をローテーションで研修します。
ローテートの概要

PROGRAM
研修の内容
口腔外科

- 医療面接
- 口腔内外の診査
- 診断
- 治療方針の決定
指導医の下で外来小手術、全身麻酔下手術を実際に経験します。研修期間中に埋伏智歯抜歯を始め、外来診療で必要な口腔外科手術を習得します。
研修終了後、1年以上専攻医として勤務すると、日本口腔外科学会認定医の受験資格を得ることができます。専攻医は外来初診医、入院患者の主治医を担当し、術前診断→手術→術後管理の流れを実際に経験します。
専攻医の段階で主治医が担当できることを目標としているため、当科の研修医は早期の段階から積極的に実践的な教育を受けます。
一般歯科症例

- う蝕治療
- 歯周病治療
- 顎補綴
- 入院患者の義歯管理
入院患者さんの一般歯科治療や、全身的な問題により一般の歯科クリニックでは治療が困難な症例の治療に当たります。補綴や保存治療を専門とする非常勤歯科医師による指導のもと治療を行います。
周術期口腔機能管理

- 問診
- 口腔内診査
- 他科との連携
- 歯科衛生士への指示
他科で入院している患者の周術期口腔機能管理を行います。全身麻酔下の全手術が対象となり、心臓外科・脳外科・消化器外科・呼吸器外科・耳鼻咽喉科・泌尿器科など多岐にわたります。手術目的に入院される患者の口腔スクリーニングを通じて、口腔内診査、他科との連携、歯科衛生士への指示を行い口腔ケアを実践します。また、術後の誤嚥性肺炎、周麻酔期の歯牙の損傷、頭頚部領域の術後創部感染(Surgical site infection: SSI)、心内膜炎など手術全般に付随する合併症と歯科疾患の関連について学びます。
SCHEDULE
臨床研修医の1日
出勤・情報収集
その日に担当する患者さまの状態や必要な処置・援助について情報収集し、一日の動きの流れを確認します。
1on1のペアとなる指導医と情報を共有し、その日一日の業務調整を行います。実施したい処置や不明な処置があれば、指導医と相談していきます。

外来診察
指導医とともに外来の診察を行います。曜日ごとにローテーションとなっている初診診療を指導医とともに研修します。ここで、医療面接、診査診断、治療方針の決定などを学びます。様々な多岐にわたる口腔疾患を診断するために、たくさんの経験と知識の蓄積が必要になります。

入院患者の手術
初診にて入院手術が必要と方針が決定された症例を研修します。月曜日、木曜日に全身麻酔による手術を、水曜日に鎮静による日帰り手術を実施しています。

外来での小手術
外来にて小手術が必要となった症例を研修します。近隣の歯科医院から紹介となる難抜歯、埋伏抜歯が多くを占めます。また、急性炎症で来院した歯性感染症や外傷歯症例に対しても即日の処置で対応します。1年目の研修が終了した時点で、おおかた自身にて埋伏智歯の抜歯はできるようになります。

振り返り
診療が終了した後、その日の研修内容の振り返りを行います。また、明日以降に実施していく患者さまの治療計画について、指導医と情報共有します。毎週月曜日は、症例検討を医局内で行います。幅広く様々な疾患の患者の治療内容について医局員全員でカンファレンスを行います。

FAQ
よくある質問
研修修了者への質問
研修指導医への質問
当院現役および
研修修了者への質問
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マッチングの試験はどんな内容ですか?
近畿大学病院の入職試験(適性試験)に加えて、選択問題と英語の読解や論述による記述問題が出題されます。最後に面接が行われます。
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マッチングでとるときどういうこと重視していますか?
論理的に物事を考え、社会の中で他のスタッフとチームワークをもって仕事を行い、組織を発展させていくことに貢献していく人材であるという点です。
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英語の勉強は何をすべきですか?
大学卒業レベルの英語力は必要です。試験は医学に関する問題が出題されます。
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英語論文は教員が書いたものを読めばいいでしょうか?
マッチングの英語試験には、当科で発表された論文が出題されるとは限りません。
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歯科麻酔の認定医は取得できますか?
歯科麻酔認定医に必要な麻酔症例は経験できますが、歯科麻酔専門医が現在当院にいませんので、歯科麻酔指導医が在籍する施設で別途研修が必要です。
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研修終了後の進路はどのようなものがありますか?
過去の研修医の進路の内訳は以下の通りです。
当院専攻医 9名
当院専攻医・本学社会人大学院 3名
当院麻酔科 3名
開業医 8名
開業医・当院非常勤医 2名
他大学大学院 7名 -
臨床研修医の出身大学はどこが多いですか?
過去の研修医の出身大学は以下の通りです。
大阪大学 7名
愛知学院大学 5名
大阪歯科大学 5名
徳島大学 6名
岡山大学 4名
広島大学 5名
朝日大学 3名
九州歯科大学 3名
奥羽大学 2名
日本歯科大学 1名
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医科の研修は大変ですか?
もちろん勉強しないとわからないことだらけですが、歯科の研修プログラムでここまで全身のことを学ぶことのできる機会はそうそうないと思いますし、良い経験になります。口の中だけでなく全身状態を把握できる歯科医師になるための入り口としては非常に良いと思いますし、色々な刺激をうけながら自分の強みになります。個人的には大変と思わなかったです。
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白衣は支給されますか?
長白衣は1枚支給されます。
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医科研修医の友達はできますか?
できます。医科研修医とは同室です。医科ローテーションで同じ時期に回ることもあります。
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夜勤はどのくらいありますか?
年間3回程度ございます。
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実技の練習できるとこありますか?
採血など医科と共通の実技の練習をする施設はございます。歯科特有のスケーリング・印象採得などは外来で相互実習をしております。
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マッチング対策はどんな勉強をしましたか?
国家試験の過去問や英語の論文読みました。医学英語の単語の勉強もしました。