藤原京スタディ男性骨粗鬆症研究の実施状況と今後の計画をお知らせします。
藤原京スタディは、奈良県の4市(橿原市、奈良市、大和郡山市、香芝市)在住の、65歳以上で、独歩可能な男女4500人を対象に、2007年に当時奈良県立医科大学教授だった車谷典男先生(前副学長、現、名誉教授)が開始された疫学研究です。高齢期になっても元気に生きる秘訣を探るのが目的です。
藤原京スタディ男性骨粗鬆症研究は、藤原京スタディの参加者の内、男性だけを対象に、骨粗鬆症に関する調査項目を加えた研究です。英語では
Fujiwara-kyo Osteoporosis Risk in Men Study
といい、頭文字をとって FORMEN Study と呼んでいます。
【ベースライン研究】
・実施時期 2007年と2008年に実施
・研究対象地域 橿原市、奈良市、大和郡山市、香芝市
・研究対象者 65歳以上の男性、自力で歩行でき、調査票に回答できる方、約2000人
・調査内容 骨密度測定 二重X線吸収法(DXA、米国Hologic社製QDR4500A)で腰椎、大腿骨近位部を測定
椎体変形判定 DXAによる椎体側面のデジタル画像をVertebral Fracture Assessment (VFA)で解析し、
椎体変形を判定
血液検査 一般生化学検査に加え、骨代謝マーカーを測定
運動能力検査 10m歩行速度、開眼片足立ち時間、握力
問診 既往歴、生活習慣、栄養摂取状況など
【5年次追跡調査】
・実施時期 20012年と2013年に実施
・研究対象地域 橿原市、奈良市、大和郡山市、香芝市
・研究対象者 ベースライン研究を受診された方、約2000人
・調査内容 骨密度測定 二重X線吸収法(DXA, 米国Hologic社製QDR4500A)で腰椎、大腿骨近位部を測定
椎体変形判定 DXAによる椎体側面のデジタル画像をVertebral Fracture Assessment (VFA)で解析し、
椎体変形を判定
血液検査 一般生化学検査に加え、骨代謝マーカーを測定
動脈硬化検査 頸動脈エコー検査で、頸動壁の厚さを計測
運動能力検査 10m歩行速度、開眼片足立ち時間、握力
問診 既往歴、生活習慣、栄養摂取状況など
【10年次追跡調査】
・実施時期 20017年から2019年に実施
・研究対象地域 橿原市、奈良市、大和郡山市、香芝市
・研究対象者 ベースライン研究を受診された方、約1500人
・調査内容 骨密度測定 二重X線吸収法(DXA, 米国Hologic社製QDR4500A)で腰椎、大腿骨近位部を測定
体組成検査 DXAにより全身骨梁、体脂肪量、除脂肪体重を測定
椎体変形判定 DXAによる椎体側面のデジタル画像をVertebral Fracture Assessment (VFA)で解析し、
椎体変形を判定
血液検査 一般生化学検査に加え、骨代謝マーカーを測定
動脈硬化検査 血圧測定、頸動脈エコー検査、脈波伝達速度(baPWV)検査を実施
運動能力検査 10m歩行速度、開眼片足立ち時間、握力、5回立ち上がり時間
問診 既往歴、生活習慣、栄養摂取状況など
【2次コホートのベースライン研究】
・実施時期 2019年に実施
・研究対象地域 橿原市、奈良市
・研究対象者 65歳以上の男性、自力で歩行でき、調査票に回答できる方、599人
・調査内容 骨密度測定 二重X線吸収法(DXA, 米国Hologic社製QDR4500A)で腰椎、大腿骨近位部を測定
体組成検査 DXAにより全身骨梁、体脂肪量、除脂肪体重を測定
椎体変形判定 DXAによる椎体側面のデジタル画像をVertebral Fracture Assessment (VFA)で解析し、
椎体変形を判定
血液検査 一般生化学検査に加え、骨代謝マーカーを測定
動脈硬化検査 血圧測定、頸動脈エコー検査、脈波伝達速度(baPWV)検査を実施
運動能力検査 10m歩行速度、開眼片足立ち時間、握力、5回立ち上がり時間
問診 既往歴、生活習慣、栄養摂取状況など
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