診療内容

画像診断

画像診断 ── Diagnostic Imaging

体の中を切らずに「見る」。
画像診断は、CT・MRI・核医学をはじめとする多彩な技術を駆使して、体内の細かい解剖構造や機能情報を可視化します。病気の発見から診断、治療方針の決定までを支える、現代医療に欠かせない分野です。
撮影と読影が画像診断の両輪です。撮影と読影の両者が正しく行われてはじめて、正確な診断をくだすことができます。どちらか一方が欠けても、画像診断という車は正しく進みません。私たちは、最新の装置を駆使して、日々、撮影の組み立てから読影まで一貫して行っています。

CT ── Computed Tomography
装置:4台(320列 1台、256列 1台、64列 2台)

X線を使って体の断面を撮影し、わずか数秒で全身を細かく画像化できる検査です。救急の現場での迅速な診断から、がんの病期診断、心臓や血管の評価まで、CTが活躍する場面は驚くほど幅広くあります。
近畿大学病院では、高度救命救急センターやがん診療部門、各診療科と密に連携しながら、文字どおり「全身を診る」CT診断に日々取り組んでいます。Dual Energy CTや人工知能画像再構成、マルチユースCTインジェクションシステムといった技術を使いこなし、画質向上や被ばく低減にも力を入れています。

MRI ── Magnetic Resonance Imaging
装置:4台(3T 2台、1.5T 2台)

核磁気共鳴現象を使って体の中を撮影し、放射線を使わずに、軟部組織を非常に高いコントラストで描き出せる検査です。脳や脊髄、腹部、骨盤、心臓まで、全身のさまざまな病気の診断に欠かせません。
MRIの可能性は無限に広がっており、ちょっとした工夫で、従来見えなかった病気を描き出すことが可能になります。また、人工知能を活用した最新装置が揃っている点も、近畿大学病院の魅力です。
近畿大学病院のMRIには、「この分野なら近大」と言える強みがあります。なかでも腹部・骨盤領域の診断と研究は国内トップクラスで、その成果は国内外の学会や論文として発表されています。あわせて、全身をバランスよく網羅した臨床業務を行っています。

核医学 ── Nuclear Medicine
装置:PET/CT...1台、頭部・乳房専用PET...1台、SPECT・SPECT/CT...2台

ごく微量の放射性医薬品を使い、体の働きや代謝を画像としてとらえる検査です。PET-CTやSPECTによって、がんの広がりや心臓・骨の状態を、形だけでなく「機能」の面から評価できます。
核医学の魅力は、「診て終わり」ではないところにあります。PETでがんを見つけ、内用療法(RI治療)で治療まで担う----診断と治療がひとつにつながる、いま最も面白い領域のひとつです。近畿大学病院では、最先端のセラノスティクスにも携わることができます。
形態画像だけでは見えてこない情報を読み解き、診断から治療まで一貫して関わる。核医学ならではのダイナミックな医療を、ここで経験できます。

カンファレンス ── Conference

画像診断は、読影レポートを出して終わりではありません。日々、各診療科との合同カンファレンスや、主治医からのコンサルトを通して、一つひとつの症例についてディスカッションを重ねています。
近畿大学病院では、放射線科医が各科と顔の見える関係を築き、チーム医療の一員として診療を動かしています。多様な専門領域の医師と意見を交わすなかで、画像の読み方はもちろん、臨床全体を見渡す力が自然と磨かれていきます。
また、放射線科内でも、日常的にカンファレンスを行っています。一緒に考えられる仲間がいる。ただそれだけで、画像診断の精度は大きく向上します。