血液透析を行うために外科的に作られた動脈と静脈のつながりです。透析シャントは繰り返しの使用や時間経過によって血管が狭くなったり(狭窄)、詰まったり(閉塞)することがあります。そうなると十分な透析が行えなくなったり、腕がむくんだりします。このような状況を透析シャントトラブルといいます。血管形成術は、カテーテルの先端についた小さなバルーンを狭くなった部分まで進め、膨らませることで血管を広げる治療です。
透析シャント血管が狭窄・閉塞して、十分な透析血流量が確保できなくなっている、あるいはシャントの静脈圧が高くなり、止血が難しかったり腕のむくみが生じている方
肘や腕の動脈・静脈に局所麻酔をして、細い針を刺します。約2〜3mm径の風船(バルーン)の付いたカテーテルを挿入し、狭窄・閉塞している部分まで進め、血管を広げます。
狭窄部分が改善し、再び透析ができるようになれば、シャントを作り直す手術を避けることができます。治療成功率(1か月以上問題なくシャントが使える状態)は、狭窄の場合で約95%、閉塞の場合で約80%とされていますが、繰り返し治療が必要となる場合もあります。