責任者・診療部長 中川 修宏
〇…初診・再診とも診療 □…初診のみ診察 △…再診(予約)のみ診察 ― …休診
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
|---|---|---|---|---|
| 〇 | △ | 〇 | ― | 〇 |
| 担当医師名 | 専門分野 | 専門医資格等 |
|---|---|---|
臨床教授、診療部長中川 修宏 |
脳血管障害・脳血管内治療・脳腫瘍の集学的治療 | 日本専門医機構脳神経外科専門医、日本脳神経血管内治療学会指導医・専門医、日本脳卒中学会指導医・専門医 |
講師渡邉 啓 |
脳血管障害・脳腫瘍の集学的治療 | 日本専門医機構脳神経外科専門医、脳卒中の外科学会技術認定医、漢方専門医、難病指定医 |
医学部助教藤本 晃一郎 |
脳神経外科全般 | テストステロン治療認定医 |
専攻医岡田 晃明 |
脳神経外科全般 | ― |
| 科目 | 内容 | 件数 |
|---|---|---|
| 入院件数 | 脳梗塞 | 119 |
| 脳出血 | 65 | |
| くも膜下出血 | 16 | |
| 未破裂脳動脈瘤 | 14 | |
| 血管障害その他 | 13 | |
| 脳腫瘍 | 17 | |
| 頭部外傷 | 56 | |
| その他(てんかんなど) | 20 |
脳梗塞は、脳血管が詰まり短時間で脳細胞が死に至る病気です。また、時間が経つごとに梗塞範囲が拡大してしまいます。したがって、一刻も早く治療をする必要があります。脳梗塞には、主に3つの病型 ①心原性脳塞栓症、②アテローム血栓性脳梗塞、③ラクナ梗塞があります。脳梗塞の範囲が大きいほど症状は重篤となり、後遺症や死に至ることがあります。
脳梗塞発症から非常の早期であれば、詰まった脳血管を開通させる治療(再開通治療)が可能な場合があります。再開通治療については2つの治療があります。

脳動脈瘤は主に脳血管の壁がこぶ状に膨れたものです。最近は脳ドックの普及により、未破裂(無症状)の状態で見つかることが多くなりました。すべての脳動脈瘤が破裂するわけではありませんが、大きくなると一定の確率で破裂し、くも膜下出血を引き起こします。治療をして救命できても、重い後遺症を残すことが多い深刻な病気です。未破裂の場合は動脈瘤のサイズ、形状、発生部位、患者様の年齢などから総合的に判断し治療を行うかを考えていきます。
大きく2つの治療があります。


脳を栄養する血管は頚動脈から分かれています。頚部内頚動脈起始部には動脈硬化によるプラークが形成されやすく、これが原因で脳梗塞や眼虚血を引き起こします。狭窄が軽ければ投薬治療のみで経過を観ていきますが、狭窄が重度の場合は手術治療が必要になります。手術には頚動脈内膜剥離術と頚動脈ステント留置術の2つの方法があり、患者様の状態に応じて適切な治療を行います。


脳腫瘍は頭蓋内に発生した腫瘍のことで、脳自体から発生する脳実質内腫瘍と脳以外の周辺組織から発生する脳実質外腫瘍の大きく2つに分かれます。脳実質内腫瘍の代表的なものは神経膠腫(グリオーマ)であり、脳実質外腫瘍には髄膜腫、神経鞘腫、下垂体腺腫などがあります。
神経膠腫は脳細胞のグリア細胞からできる脳腫瘍です。その悪性度によりグレード1から4に分けられます。脳腫瘍は、他臓器の悪性腫瘍と違って拡大摘出が難しく、かつ周辺脳へ浸潤する性格があるため治療が難しい腫瘍です。治療は外科的治療に放射線、薬物療法を組み合わせた集学的治療を行います。手術では、ナビゲーション装置、術中蛍光診断、神経モニタリングなどを駆使して、脳機能を温存しながら最大限の腫瘍摘出を目指しています。また、悪性度の高いものには、脳腫瘍治療電場療法NOVO-TTFを検討します。

脳は骨と脳の間にある髄膜に包まれています。この髄膜から発生する腫瘍が髄膜腫です。ほとんどは良性のものです(悪性は全体の5%程度)。症状がある場合は治療を行いますが、無症状の場合は大きさ、発育速度、発生部位などを考慮して治療判断を行います。治療の方法は、手術による摘出術と定位放射線治療があります。

脳と硬膜の間に出血が少しずつ溜まる病気です。高齢者に多く、軽い頭部外傷を契機に徐々に出血が溜まり、受傷から1〜3ヶ月くらいで症状が現れます。近年は脳心血管の病気で、血液をサラサラにする薬(抗血小板や抗凝固薬)を服用される方が増えており、注意が必要です。手術は頭蓋骨に百円玉ほどの小さな穴をあけ、チューブを留置して血液を排出させます。

Leica ARveo 外視鏡/顕微鏡

Medtronic Stealth Station S8 ナビゲーションシステム

血管造影X線診断装置-血管内治療装置(Philips Allura Clarity FD20/15)

神経モニタリング装置

日本光電 脳波計

脳神経外科は、脳血管障害・脳腫瘍・頭部外傷・機能系脳疾患など多岐にわたる疾患を取り扱います。脳血管障害の中でも脳卒中は緊急治療を必要とします。当院は24時間体制で脳卒中治療を行うべく、充実した診療体制(救命センターとの連携、t-PA静注療法を含めた早期薬物治療、血管内治療・開頭手術、早期脳卒中リハビリテーション)がとられています。脳腫瘍治療では良性脳腫瘍はもとより、悪性腫瘍では安全かつ最大限の腫瘍摘出、遺伝子診断に照らした化学療法、連携による放射線治療を行なっております。さらに最近は、悪性脳腫瘍に対する脳腫瘍治療電場治療(NOVO-TTF)を行なっております。いずれも最善の治療を提供して参ります。
中川 修宏