在学生へ

先輩からのメッセージ

私が⼊局を決めた理由

古川 健太郎 近畿⼤学(2013年卒業)

⼊局6年⽬の古川健太郎と申します。

私は学⽣時代より救急医療に興味がありました。その時は漠然と興味があっただけでしたが、5年⽣の脳神経外科の実習の際に救急をしたいのならサブスペシャリティーを持った⽅が良いという話を聞き、脳神経外科に興味を持つようになりました。6年⽣の実習でも脳神経外科を選択し、ますます興味を持つようになりました。そして、研修医となり脳神経外科を研修し、脳神経外科医の仕事はくも膜下出⾎、脳出⾎、脳腫瘍の外科的⼿術だけでなく、パーキンソン病やてんかん、痙縮の外科的⼿術、脳梗塞のカテーテル治療や内科的治療など多岐に渡り⼤変やりがいのある科であること実感し最終的に⼊局を決めました。

脳神経外科は、⾮常に忙しい科の中の1つであることに間違いありません。しかし、重症の患者さんが治療により歩けるようになり退院されていく姿を⾒るとその達成感、充実感は何にも変え難いものがあります。もし、少しでも脳神経外科に興味のある学⽣さんや研修医の先⽣がおられたらいつでも気軽に話を聞きに来てくれたら嬉しいです。お待ちしております。

未来の脳外科医たちへ

濵田 有深 近畿⼤学(2016年卒業)

脳外科に対して⼤変そう、しんどそう、器⽤じゃないと務まらないといったイメージをもった学⽣さん、研修医の先⽣は少なくないかと思います。確かにはじめのうちはわからないこと、できないことだらけで⾟いことも多くあるでしょうが、でもそれは脳外科に特別なことではなく何科に進んでも通る道です。

⼿術のために不安を抱えて⼊院してきた患者さんが「ありがとう」と⾔って笑顔で歩いて帰っていく姿。意識がなく⼿⾜の⿇痺を⽣じて救急⾞に乗ってやってきた患者さんの症状が改善し「私そんなことになってたの?」と⾔いながらリハビリに励む姿。そういった光景を⾒ると嬉しくなり⽇々の疲れも吹っ⾶びます。毎⽇患者さんに会いに⾏くたびに、少しずつ話せる⾔葉が増えていき、少しずつ⼿⾜が動くようになりと、⽬に⾒えて良くなっていく姿が⾒られるのは脳外科の醍醐味と⾔っても過⾔ではありません。

また⼀⾔に脳外科医といっても専⾨とする分野は様ざまです。脳⾎管障害・脳腫瘍はきっと皆さんもどういった疾患を扱うのかイメージが湧きやすいでしょうが、⽔頭症やてんかんなどを扱う機能的な分野もあります。脳卒中のような超緊急疾患からパーキンソン病のような慢性疾患まで幅広い疾患を扱うのも脳外科の特徴です。何時間もかかる⻑時間⼿術から数⼗分でおわる⼿術までとバリエーション豊富で、⼿術だけでなく内科的な管理を⾏う疾患も数多く存在します。そのため結婚・出産と働き⽅が⼤きく変わるイベントがあり得る⼥性医師にとっては、その時々のライフステージによって働き⽅を変えやすい科でもあります。⼥⼦だから脳外科なんてと敬遠する必要はまったくありません。現に私⾃⾝も⽇々脳外科医として楽しく、充実した⽇々を送れています。まずは我々脳外科医がどんな疾患を扱い、どんな⽣活を送っているのか⾒に来てください。皆さんとともに働ける⽇が来ることを楽しみに待っています!

お問い合わせ先

近畿⼤学医学部 脳神経外科教室
担当:露口 尚弘
E-mail:ntsuyuguchi@med.kindai.ac.jp