実習・講義情報
5年 クリニカル・クラークシップ週間予定表
- 日によって予定表の時間変更があります。
- 救急搬送症例や手術症例がある場合は積極的、優先的に参加すること。
3年 講義シラバス
科目名
臨床各論Ⅴ脳神経外科学教室
担当教員
- 髙橋 淳
- 大槻 俊輔
- 中野 直樹
- 内山 卓也
- 眞田 寧皓
- 奥田 武司
- 辻 潔
- 吉岡 宏真
- 宮内 正晴
- 布川 知史
- 古川 健太郎
- 露口 尚弘
- 新山 一秀
授業概要・方法等
授業は講義を主体とするが、対面授業とメデイア授業の併用を行う。脳の構造、機能を解説し、その基礎的な事柄と臨床疾患が密接に連携していることを解説する。脳卒中・脳腫瘍・機脳神経外科・脊髄疾患などの代表的な疾患に関する症候、診断の基礎を紹介する。よく理解できるようスライドを工夫し、学習効果をあげるためのビデオも用いる。学生への明確な目標を提示する。授業内容の理解度を確認するため、授業中での質問を適宜、実施する。救急疾患の代表的な脳卒中に対する体験学習を講義にとりあげる予定である。この講義を通じて、臨床診断へのアプローチを学び、自主的な学習の重要性を強調する。全講義終了後には多肢選択式の客観的試験と重要課題に対する記述式問題を課して習熟度を総合的に評価する。
アクティブ・ラーニングの形態
ディスカッション、ディベート・グループワーク、ICTを活用したアクティブ・ラーニング
学習・教育目標及び到達目標
関連ディプロマポリシー
- ① プロフェッショナルとしての高い使命感と倫理観を持ち、人に愛され、人に信頼され、人に尊敬される医師を目指すこと。
- ② 患者に対する思いやりと奉仕の精神、また、チームワークにおける協調精神を身につけること。
- ③ 医師になるために必要な医学の知識と技能を習得し、さらに日々向上に努めること。
関連教育アウトカム
- ① 倫理とプロフェッショナリズム
- ② 医学的知識
- ③ 診療の基本的技能
キーワード
脳神経、病態、診断、治療
一般目標(GIO)
脳神経疾患を的確に診断し,治療計画を立案する能力を得るために,脳神経の構造と機能とともに各疾患の病態と鑑別診断を理解し,治療法の実際とその選択基準を知る。
行動目標(SBOs)
- 脳神経の解剖と機能を述べることができる。
- 脳神経疾患の病態を、生理学的・病理学的に概説できる。
- 脳神経疾患の症状について述べることができる。
- 脳神経疾患の画像診断の種類とそれぞれの特徴について述べることができる。
- 各種症候に対応した脳神経疾患の鑑別診断を説明できる。
- 脳神経疾患に対する治療法の種類とその実際について説明できる。
- 脳神経疾患患者の心理状態や精神的特性を理解し配慮できる。
成績評価方法および基準
- (A)日々の授業での参画、貢献 20%
- (B)多肢選択式客観的試験 40%
- (C)記述式試験 40%
試験・課題に対するフィードバック方法
試験終了後(試験期間終了後)に模範答案(印刷物)を配布します。
教科書
- [ISBN]9784260028271 『標準脳神経外科学
- 第14版 (STANDARD TEXTBOOK)』 (児玉 南海雄, 医学書院 : 2017) [ISBN]9784830615443 『神経局在診断―その解剖、生理、臨床』 (Mathias B¨ahr, 文光堂 : 2016)
- [ISBN]9784765316675 『脳神経外科学』 (金芳堂 : 2016)
- [ISBN]9784765313162 『脳神経外科ハンドブック』 (マーク・S.グリーンバーグ, 金芳堂 : 2007)
参考文献
- [ISBN]9784896326864 『病気がみえる 〈vol.7〉 脳・神経 (Medical Disease:An Illustrated Reference)』
- 第2版 (メディックメディア : 2017)
- [ISBN]9784498028807 『臨床のための神経機能解剖学』 (後藤 文男, 中外医学社 : 1992)
- [ISBN]9784765316484 『小児脳神経外科学』 (山崎麻美, 金芳堂 : 2015)
関連科目
脳神経内科 精神神経科 リハビリテーション科 整形外科
授業評価アンケート実施方法
実施規程に準拠して行う。
研究室・メールアドレス
研究棟4階 脳神経外科・nouge@edu.med.kindai.ac.jp
オフィスアワー
月~金 9時~17時
授業計画の内容及び時間外学修の内容・時間
- 第1回 脳外科総論
脳神経外科の対象疾患の概要について解説する。
- 第2回 神経解剖 基礎と臨床
脳神経領域における解剖について基礎的内容から外科手術に必要な知識を解説する。
- 第3回 脳神経機能 基礎と臨床
脳神経機能に関して基礎的内容から臨床に必要な知識を解説する。
- 第4回 頭蓋内圧亢進・意識障害・脳死
頭蓋内圧を構成する要素について説明し、この頭蓋内圧亢進によって生じる意識障害のメカニズムと関連する脳死に関して解説する。
- 第5回 神経画像診断総論
神経画像に頻用される画像診断技術や機器、特徴について解説する。
- 第6回 脳循環・脳虚血
脳循環のメカニズムを説明し、虚血によって生じる病態について解説する。
- 第7回 脳卒中について
代表的救急疾患である脳卒中について概説する。
- 第8回 脳動脈瘤・くも膜下出血
脳動脈瘤、くも膜下出血の疫学から治療方法について解説する。
- 第9回 AVM・もやもや病
AVM・もやもや病の病態から治療方法について解説する。
- 第10回 閉塞性脳血管障害
閉塞性脳血管障害の分類から治療選択について解説する。
- 第11回 神経眼科
脳神経疾患によって生じる眼科的異常のメカニズムから特徴について解説する。
- 第12回 神経画像診断各論
脳神経領域の各疾患のおける画像診断について解説する。
- 第13回 地域医療:地域医療における脳神経外科
地域医療における脳神経外科の役割について解説する。
- 第14回 神経膠腫
神経膠腫の病態から治療方法について解説する。
- 第15回 転移性脳腫瘍
転移性脳腫瘍の病態から治療方法について解説する。
- 形成的評価:CBT演習
前半の中心的講義内容であった脳血管障害について形成的評価を行う予定である。
- 第16回 脳腫瘍(胚細胞腫など)
発生頻度は低いが重要な脳腫瘍について解説する。
- 第17回 臨床推論・問題解決:症候から学ぶ脳卒中
脳卒中の診断から治療における過程について学ぶ。
- 第18回 機能的脳外科
機能的脳外科の対象疾患から治療方法について解説する。
- 第19回 脳血管内治療
脳神経外科領域における脳血管内治療について解説する。
- 第20回 パーキンソン病と機能外科
パーキンソン病に対する外科的治療について解説する。
- 第21回 てんかん外科
てんかんに対する外科的治療について解説する。
- 第22回 神経鞘腫そのほか
神経鞘腫の病態から治療方法について解説する。
- 第23回 髄膜腫
髄膜腫の病態から治療方法について解説する。
- 第24回 脊髄腫瘍
脊髄腫瘍の病態から治療方法について解説する。
- 第25回 脳卒中の病態・症候
脳卒中の病態・症候について解説する。
- 第26回 脳卒中の画像診断
脳卒中の画像診断について解説する。
- 第27回 地域医療:脳卒中と地域連携
脳卒中医療に関する地域連携の役割について解説する。
- 第28回 特殊な血管障害(硬膜動静脈奇形)
頻度は低いが重要な脳血管障害について解説する。
- 第29回 下垂体腺腫/頭蓋咽頭腫
下垂体腺腫/頭蓋咽頭腫の病態から治療方法について解説する。
- 第30回 脳神経外科外傷
頭部外傷を中心に脳神経外科領域における外傷性疾患について解説する。
- 第31回
内分泌 脳神経疾患に関わる内分泌異常について解説する。
- 第32回
先天奇形と水頭症 脳神経領域における先天奇形と水頭症について解説する。
- 第33回
機能的脳神経外科 認知症における脳神経外科の役割について解説する。
予習内容:講義タイトルから教科書等を用いて自己学習を行う。(15分)
復習内容:配布資料を中心に講義内容を復習する。(15分)
お問い合わせ先
近畿⼤学医学部 脳神経外科教室
担当:露口 尚弘
E-mail:ntsuyuguchi@med.kindai.ac.jp