教室紹介

耳科研究室

内耳障害による「感音難聴」は一度生じると治療が困難です。その理由として、内耳の有毛細胞とそれを支配するラセン・蝸牛神経の障害は不可逆であり、再生能力を有しないからです。代表的な感音難聴としては、急性に難聴が生じる「突発性難聴」、強大音の暴露により生じる「騒音性難聴」、そして、加齢によって起こる「老人性難聴」などがあります。これらの難聴に対する新たな治療法として再生医療が注目されています。
我々の研究室では、内耳有毛細胞の再生能力を持つ、鳥類を用いた研究を行い、人間が進化の過程で失った、内耳再生能力の再獲得に向けて、日々研究に取り組んでいます。