頭頸部癌は全癌腫の中で6番目に多い癌腫です。生きる上での大切な機能を持つ臓器に生じるため、その治療は根治性と機能温存を常に天秤にかけて行う必要があります。当科では他科やメディカルスタッフと協力し手術、放射線治療、化学療法、支持療法などを組み合わせた治療を行なっております。頭頸部癌診療ガイドラインに基づいた標準治療を実践するとともに最新の光免疫療法、ロボット支援下手術などの治療にも取り組んでおります。
主な対象疾患
口、のど(咽喉頭)、気管は日常的に使用される身近な臓器ですが、そこには食べる、話す、呼吸をするといった機能が密接に関係しています。ここに生じる病気は風邪(感冒)などを始め、様々な疾患があります。私たち耳鼻咽喉科・頭頸部外科医は豊富な知識経験、専門的な検査(内視鏡検査、特殊検査など)を元にこれらの治療にあたります。特に外科的治療を要する病気についても当科では対応しております。
主な対象疾患
耳は聴こえ(聴覚機能)、平衡感覚(前庭機能)を司っており、日常生活を過ごす上で非常に大切な多くの情報を受け取っています。ここに生じる疾患は難聴を始めとして耳鳴り、めまいなどをきたします。当科では顕微鏡や聴覚検査、平衡機能検査などを用い診断をつけ、適切な治療(内服・注射、手術、リハビリ、補聴器装用など)を提供いたします。特に手術は鼓室形成術、乳突削開術などを始め、人工内耳、人工中耳、内リンパ嚢開放術などの専門性の高い術式にも対応しております。
主な対象疾患
鼻は空気の通り道であり、匂いを感じ取り(嗅覚)、肺へ吸い込む空気の加湿や粉塵を除去するフィルターの役割を担っています。
ここに生じる疾患は鼻出血を始め、アレルギー性鼻炎(花粉症など)、副鼻腔炎など比較的身近な疾患が多くあります。
しかし、鼻の中は狭い上に暗く、複雑なため診断や治療は内視鏡検査や器具(鼻鏡など)が必要となります。
治療に関しては内服治療や手術が一般的です。鼻内視鏡手術ではナビゲーションシステムを用いた精度の高い手術を行っております。
また、アレルギー性鼻炎では減感作療法や分子標的薬を用いた治療も行なっております。
主な対象疾患