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耳鼻咽喉科・頭頸部外科が扱う専門的治療

耳鼻咽喉科・頭頸部外科には大きく「耳」「鼻」「口腔・咽喉頭」「頭頸部外科」と専門が分かれます。また、内科・外科の両面を併せ持つ専門家でもあり様々な検査、治療を駆使して患者様のニーズに応えています。

耳鼻咽喉科・頭頸部外科が扱う専門的治療

外科領域

中耳のマイクロ・内視鏡手術、喉頭のマイクロ・内視鏡手術、副鼻腔のナビゲーション下内視鏡手術、頭頸部腫瘍手術、音声・嚥下機能改善手術、人工臓器手術、口腔・咽頭・唾液腺手術、甲状腺手術、頭蓋底・上縦隔手術など

頭頸部癌アルミノックス治療
ロボット支援下咽頭悪性腫瘍手術
内視鏡下甲状腺手術(VANS法)

内科領域

難聴・耳鳴、顔面神経麻痺、花粉症などのアレルギー疾患、睡眠時無呼吸、めまい・平衝障害、感染症(中耳炎・扁桃炎・鼻炎・副鼻腔炎)、味覚・嗅覚障害、音声障害・嚥下障害など

耳鼻咽喉科・頭頸部外科専門医からサブスペシャリストへ

医療水準が高度化や患者様が自身で情報をネットから収集できる様になった現在、専門医が社会のニーズとして求められています。耳鼻咽喉科・頭頸部外科は日本専門医機構の基本領域19診療科の一つであり、その診療内容自体にも高い専門性を持ちますが基本診療科専門医を経て、さらにサブスペシャルティヘ向かうことが可能です。
サブスペシャルティ専門医については、耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域においては頭頸部がん専門医(頭頸部外科学会)と気管食道科(嚥下・呼吸・発声機能)専門医(気管食道科学会)の2領域が申請されています。また、多数の科にまたがるアレルギー専門医などの認定も行われています。耳、鼻の領域に関しては手術を指導する立場から耳科手術指導医、鼻科手術指導医が2020年から認定されています。そのほかに補聴器認定医、めまい相談医など学会認定の資格が設けられており、多くの患者様の需要に沿った対応が可能です。

当教室における診療実績からはどのサブスペシャリティに進むことも可能です。
耳疾患の症例については聴力検査から鼓室形成術や乳突削開術などのオーソドックスな術式を数多く経験することが可能です。そのほかにめまい平衡疾患や高度難聴に対する治療を幅広く経験し、耳科手術指導医を取得することが可能です。鼻疾患に関しては副鼻腔炎に対するESSはもちろんのこと、大学病院ならではの眼科、膠原病内科との連携や頭蓋底腫瘍、鼻副鼻腔悪性腫瘍の経験を積み鼻科手術指導医を目指すことも可能です。頭頸部疾患に関しては南大阪全域のがん患者様が集中しておりhigh volume centerとして経験を積むことが可能です。稀な悪性腫瘍の症例や再建手術、典型的手術である頸部郭清術の鍛錬を若いうちから経験できることも魅力です。また、化学療法や放射線治療、緩和ケアなどの包括的治療の経験も数多く可能であり、頭頸部がん専門医の取得が可能です。

研修についてのお問い合わせ

近畿大学医学部耳鼻咽喉・頭頸部外科学教室
〒589-8511 大阪府大阪狭山市大野東377-2
TEL (072)366-0221 内線3225
E-mail:jibi-hisho@med.kindai.ac.jp