医療関係者へ

鼻副鼻腔疾患

アレルギー性鼻炎
あれるぎーせいびえん

アレルギー性鼻炎は、原因となる抗原(アレルゲン)が鼻粘膜に付着することで生じる炎症(Ⅰ型アレルギー反応)を主体とする疾患です。
主な症状は「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」であり、自然寛解が少なく、低年齢化および患者数の増加傾向が問題となっています。国民病ともいわれ、花粉が原因のものは「花粉症」と呼ばれます。なかでもスギ花粉症は重症例が多いとされています。
特に重症例では、鼻症状により睡眠の質が低下し、日中のパフォーマンス低下につながります。就学児では学業への影響、成人では労働生産性の低下など、社会的影響も大きいことが知られています。

治療

治療は、「抗ヒスタミン薬」「抗ロイコトリエン薬」「ステロイド点鼻薬」を中心とした薬物療法が基本となります。これに加えて、スギやダニに対する舌下免疫療法が有効です。
これらの治療でも症状のコントロールが不十分な場合には、手術(下鼻甲介手術、後鼻神経切断術)が適応となります。また、服薬や通院の継続が困難な患者では、早期から手術加療を検討することが望ましい場合もあり、適応を判断します。
当科では、病態に応じた適切な治療強度を早期から選択することを重視し、診療にあたっています。