教室紹介

沿革

当教室は、近畿大学医学部の創設と同時に開設され、昭和49年4月5日に初代主任教授 野田起一郎先生が着任されたことにより始まります。
野田先生は、婦人科腫瘍学の発展に貢献された結果、当教室は子宮頚癌の取扱い症例数が全国トップになり、また、それに基盤をおいた臨床研究の成果も活発に発信されました。
子宮頚癌の発生機序に基づく早期診断法についての研究成果は、国際的にも極めて高い評価を受けています。
子宮頚癌の治療については、根治療法の追及とともにQOLを考慮した手術方法も確立されました。
また、子宮頚癌・子宮体癌の集団検診制度を確立し、日本における子宮頚癌死亡率の減少に大きく貢献されました。野田先生は、第31回癌治療学会総会をはじめ婦人科腫瘍学領域の関連学会を多数開催されました。

平成6年10月1日、第二代主任教授に星合昊先生が就任されました。
星合先生は、不妊症・子宮内膜症を専門とされ、本邦で初の体外受精-胚移植に成功されました。
不妊症に関しては、内分泌性不妊はもちろん、腹腔鏡・マイクロサージャリー・体外受精-胚移植をも包括した不妊症診療体系を確立されました。
子宮内膜症についても、その自然史や癌化についての研究、あるいは治療についての研究成果は高い評価を受けています。
さらに腹腔鏡下手術については、いち早く導入し日本をリードしてきました。現在、当教室では、年間約300件の腹腔鏡下手術の実績を誇っており、婦人科良性疾患のほとんどが内視鏡下手術で行われています。星合先生の指導のもと、当教室から日本産科婦人科学会のシンポジウム担当者が3名輩出されました。
また、星合先生は、第63回日本産科婦人科学会総会、第24回内視鏡外科学会総会などを開催されました。

平成25年1月1日、第三代主任教授に万代昌紀先生が就任されました。
万代先生は、婦人科腫瘍学を専門とされ、婦人科悪性腫瘍に対する腹腔鏡下手術やロボット支援下手術のパイオニアとして活躍されました。
さらに、卵巣がんに対する分子標的療法や免疫療法の開発のための研究を推進されました。

平成29年4月1日、第四代主任教授に松村謙臣先生が就任されました。教室内の風通しの良さと結束力が当教室の特徴です。今後の当教室の発展をご期待ください。

歴代教授

1974/4/5(昭和49年) 野田 起一郎 教授就任(初代)
1994/10/1(平成6年) 星合 昊 教授就任(2代)
2013/1/1(平成25年) 万代 昌紀 教授就任(3代)
2017/4/1(平成29年) 松村 謙臣 教授就任(4代)