研修希望者へ

Johns Hopkins University留学体験記

SEASON 7
研究留学において、英語の壁は高いか?

DINOSAUR PARK

今回は英語の壁について考えたいと思います。
留学に興味を持ちつつも躊躇してしまう最大の理由が英語(英会話)ではないでしょうか。私自身、日本の受験戦争の賜物で、読むことはさほど苦痛ではありませんが、書く時は翻訳ソフトがないとうまく書けないですし、聞く・話すは正直なところかなりしょぼいことを自覚しており、渡米前はひそかに不安でした。留学を決めてから約1年と少々、オンライン英会話と、通勤中のラジオ英会話で勉強した程度で、今に至っています。

こちらに来てみて、研究においては高度な英会話能力は必要ないと感じます。そもそも研究の現場で使用される専門用語は国を超えても共通なので、研究内容に関するコミュニケーションをとることはさほど困難ではありません。他の日本人留学生からも、研究の場で言葉に苦労して困るという話はほとんど聞きません。むしろ、研究・実験の経験があってイメージができるか、テクニカルタームを知っているかどうかが重要で、研究の経験が全くない状態での研究留学はかなりハードルが高いのではないかと想像します。また、ボスや他のラボメンバーとしても、コミュニケーションを取らないと研究が進まなくて自分も困るので、拙い英語でも一生懸命聞き取ってくれますし、こちらが理解できるまでしゃべってくれます(面倒くさいと思われているでしょうけど・・)。どうしても伝わらない時は、紙に書いたり、メールしたり、文字にすればなんとかなっています。その際には、DeepLという翻訳ソフトと、Grammarlyという文法チェックソフトのコンビネーションが秀逸です。

ということで、研究留学経験のある先人たちが、英語はなんとかなる、とよく言っていますが、確かになんとかなります。英語の壁を理由に留学を躊躇する必要性は全くなく、研究や実験の経験があればより安心、という結論です。

※写真:ニューヨーク小旅行に行きました

関連リンク