研修希望者へ

John A. Burns School of Medicine留学体験記

Episode 9
基礎研究だけが留学じゃない、教育での留学を選んだ者


今回はハワイ大学医学部(John A. Burns School of Medicine)で、自分が日本へ帰った後にどのような教育を実践するかについて、こちらで勉強したことを記載させて頂きます。
1ヶ月ほどこちらで色々なシミュレーション教育を見てきた中で、やはり医学教育においては講義や教科書を読むなどよりも、自ら体験するアクティブラーニングの方が、学習効果が高いことは周知の事実であり、シミュレーターを用いた教育の重要性を実感してきました。Ben教授とJannet准教授より、日本に帰った後に自施設でのシミュレーション教育を行うためのシナリオ作成をしてみないかとご提案頂き、作成することにしました。MedEdというサイトではすでに完成されたシナリオのモデルがたくさんあり、それを参考にさせて頂き、自分は異所性妊娠を想定したシナリオを作成しました。作成後、シミュレーションセンターではαテストという作成者自身が実際にシナリオを行ってみるテストと、βテストという作成者以外のものに実施させるテストを行い、同じ時期に来ている日本人の小児科の先生にご協力頂き、教授、准教授にアドバイスを頂きながら、修正を行いました。テストを重ねるごとに、最初に自分が考えたシナリオからかなり改善されたシナリオが作成出来ました。その際も学習者の目標に合わせたシナリオデザインが一番重要であることをご教授頂きました。実際日本へ帰った後、医学生や研修医に対してシミュレーション教育を通して、学習効果の高い産婦人科教育の実践を行えれば幸いと思い、日々勉強しています。

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実際ハワイ大学でαテスト、βテストを行った際の写真

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