Johns Hopkins University留学体験記
2022.12.30
SEASON 15
半年を振り返る
2022年もそろそろ終わりですね。自分としては人生最大級の変化があった年でした。春先から留学の準備に追われつつ、6月末に渡米して約半年。半年前まで外来や手術をやっていたとは思えないほど、すっかりアメリカの研究留学生活にハマっております。
英語
- 相変わらず下手くそ。リスニングは少し改善?というより、ネイティブの日常会話で使われる英語に慣れてきたのかも。ラボメンバーには上手くなったよと言われて嬉しい。
- 度胸はどんどんパワーアップしていて、向こうがどう思っているかは全く気にしなくなった。とにかく自分の言いたいことを必死に伝える。
- 電話が相変わらず鬼門だが、これも多少慣れた。
- やれと言われたことをこなすだけなら英語力は大していらない。しかし、日本で言うところの行間を読み、ニュアンスを汲み、みんなの思惑を読み取りながら上手に交渉し、物事を自分のペースに持ち込むには全く力不足。まだまだ修行が必要。
研究
- 各種手続き、申請、講習など、セットアップに1ヶ月以上は要した。
- 色々な問題が重なり、この半年での動物実験の進捗は今ひとつ。まだ完全には解決しておらず、早く安定して実験ができるといいな。
- ヒトサンプルを使った研究は、ようやく本格的にデータが出せるようなところまで来た印象。wet中心のラボなのでこんなものかもしれないが、前任の先生が残してくださったマテを活かしてこれから巻き返していきたい。
- 応募していたグラントが採択された。アメリカで研究することを認められたような気がして、これはとても嬉しかった。
家族
- 今のところ家族みんな大きなトラブルなく順調に過ごしている。
- JHU日本人留学生コミュニティには相当助けられている。ありがとうございます。
- 子供は現地校に通っているが、英語力の向上は期待以上で、発音はもはやネイティブレベル。朝から夕方まで英語で授業を受けていて、英語に触れている時間は間違いなく家族の中で一番長い。大変な環境の中でよく頑張ってくれていると思う。
生活
- 日常生活で困ることはほとんどなくなった。
- 当直や出張がない分、休日はしっかり時間がある。まだまだ行きたいところがたくさん。
- 一方、円安・インフレの影響は厳しい。貯蓄がどんどん削られていくのを見ると、心も削られるのは否めない・・
ということで、アメリカに来たことによってプラスの側面もマイナスの側面もありますが、合計すると今のところは大きくプラスかなと信じています。家族と医局の皆様にも感謝です。
この留学記も細々と続けていきます。来年もどうぞよろしくお願いいたします。
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