2024.6.18
家族にとって、2年間のアメリカ生活はどうだったのでしょう?
当時5歳だった息子は7歳になりました。得たものは、なんと言っても多様性の中での生活経験だと思います。アメリカの学校はよく言えば自由、悪く言えば緩く、日本とはかなり雰囲気が違う様子でしたが、様々な背景を持つ友達と過ごした日々は、かけがえのないものになったはずと思います。ポケモンカードが世界共通言語でした。英語力はESOLクラス卒業レベルに到達しましたが、低学年ゆえに、帰国後も維持できるかどうかは正直微妙です。親にかかっていると言われますので、頑張らないといけないです。
妻は、以前も少し触れた通り、当初あまり乗り気ではありませんでした。しかしながら、なんとかついてきてくれ、結果的に無事2年間を過ごしてくれました。帰国が寂しそうなので、きっと、アメリカに来たことを後悔していないのではないかと思います。特に、同じアパートメントや近隣の日本人留学生の奥様方と過ごした日々はサークル活動のようにとても楽しかったようです。私からも、皆様には感謝しかありません。
私にとっては、この2年は家庭生活を振り返る大切な時間でした。日本にいた時よりは家族と過ごす時間がとれ、息子の成長を見守り、研究の合間をぬって色々なところを旅行してアメリカの自然や文化を家族で味わうこともできました。また、ボルチモアは日本人が少ないゆえに、他の日本人家族との関わりは濃密で、その中で家族の在り方には色々な形があること、そして家族の中で果たすべき役割は何か、を勉強させていただきました。ある意味、人生において仕事よりも大事なことを学んだ2年間でした。
留学は家族の人生をも巻き込む一大イベントです。しかしながら、私たち家族は貴重な時間を過ごすことができました。もし家族に関することが理由で留学を迷っているなら、思い切って家族ごと飛び込んでみたらどうでしょう、とアドバイスしたいですね。
ラボメンバーとfarewell lunch。2年間お世話になりました。
アメリカ最後の旅行。イエローストーン国立公園に行きました。
噴き出す間欠泉