2025.3.24
私のアイオワでの生活は、3ヶ月という短い期間であり、今回で最後の回となってしまいました。私はこの3ヶ月在住したアイオワシティという街が大変好きになりました。アメリカの大都市と比べると、プロスポーツの本拠地もなく、小さな街かもしれませんが、治安も良く、人々は皆優しく親切です。地元愛が非常に強く、街中では大学スポーツのアイオワ・ホークアイズ(Hawkeyes)のロゴが入った服を着ている方をよく見かけます。またバスケなどの試合があれば、多くの人がスタジアムに応援に訪れます(病院の近くにスタジアムがあるため、帰りに鉢合わせると道が大渋滞してしまいます)。テレビ中継もあるので、バーなどではスポーツ観戦をしながら飲んでいる人たちもたくさんいます。ただ私自身日本での生活もあり、名残惜しいですが、帰らなければなりません。
この3ヶ月間、大学では異なる科の私を受け入れて頂き、事務手続きに関しても大変骨を折って頂き、様々な教育の実践についてもご教授頂いたアイオワ大学腫瘍外科の星寿和教授には心より感謝申し上げます。また、星教授は産婦人科のグッドハート教授をご紹介下さり、この3ヶ月で外科と産婦人科の手術や教育の機会にたくさん参加させて頂きました。また、星教授が日本人であったために、細かな点についても質問することができ、アメリカの医学教育や手術教育の細部に渡り学ぶことが出来ました(逆に、星先生に日本語で何でも質問してしまったため、英語力があまり向上しなかったのは言い訳ですが...)。伝え聞くだけではなく、実際にアメリカの医療を「百聞は一見に如かず」の言葉通り、直接みて、触れて、経験することが出来たことは、これから日本で教育者として実践していく上で、私にとって限りのない財産となりました。
最後に私の留学を受け入れて下さったハワイ大学のBen Berg教授、アイオワ大学の星寿和教授、送り出して下さった近畿大学医学部産婦人科医局の方々、そして私の家族に深く感謝申し上げます。また、半年に渡り留学記を読んで頂いた皆様にも、改めて感謝申し上げます。もともとSNSなどには無縁だった私ですが、留学記に「いいね」が付く度に、本当に読んで頂いてありがとうございますという気持ちになり、励みになりました。また基礎研究だけではなく、教育においても留学は出来ます。もしこの留学記が誰かの教育での留学のきっかけになって頂ければ幸いです。4月から再び近畿大学医学部産婦人科で頑張りますので、今後もどうぞよろしくお願いします。
産婦人科のグッドハート教授と最終日に、
星寿和教授と最終日に、
ランニング中に街中でのアイオワ・ホークアイズのマスコットと(大学スポーツを街全体で応援しています)