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きんだいびと

2024年02月06日

整形外科 後藤 公志 主任教授 インタビュー

100点の整形外科手術を目指し患者さまにハッピーを届けたい

近畿大学病院整形外科の新たな顔として、後藤公志主任教授が着任しました。
「培ったキャリアを活かし、新風を吹かせたい」と語るその素顔とは。

診察室では和気あいあいと

長年勤めた京都大学医学部附属病院を離れ、近畿大学病院整形外科に勤務しています。実のところ、着任前は「近大には派手なドクターが多いのかな」と勝手なイメージを持っていたんです。でも実際はまじめな人ばかりで、ガラリと印象が変わりました。人格形成を重視した医学部の教育方針が実を結んでいるのかもしれませんね。
かたや私は、診察室で患者さまと楽しくおしゃべりをするフランクな性格で、根っからのスポーツ好き。学生時代はテニスに熱中し、医師になってからはゴルフも趣味に加わりました。健康維持のために始めたランニングが日課で、京都で働いていた時はよく比叡山の山中を走っていました。街中よりも空気がキレイで、夏場は涼しく気持ちがいいですよ。

整形外科のオールラウンダー

医師を志したのは高校生の時。科学的な興味から医学を学びたいと思い、京都大学医学部に進学しました。学業に励むうちに、病気の原因や治療法を研究する基礎医学より、治療技術を極める臨床医学の方が自分には向いていると感じるようになりました。とりわけ関心を深めた分野が機能再建外科です。正確な手術をすれば良い結果が得られるという分かりやすさが、私にとっては魅力的でした。機能再建外科にもいくつか領域がある中で、直接生死に関わらず、自分がスポーツをやってきて身近だった整形外科を選びました。とにかく手術が上手くなりたくて、小倉記念病院(福岡)や市立長浜病院(滋賀)などでも腕を磨き、どんな症例にも対応できるスキルを身につけました。中でも股関節の手術は人一倍経験し、15年以上専門分野としています。手術に臨む時は「患者さまにとって生涯一度の重大な出来事」と気を引き締め、常に満点の結果を目指すのがポリシー。術前にあらゆる事態をシミュレーションし、万全を期しています。

低侵襲の人工股関節全置換術を実施

股関節は歩行や立つ・座るといった動作を司り、体重を支える重要な部位です。日本人には遺伝的や環境的な要因で、股関節の屋根の部分にあたる寛骨臼(かんこつきゅう)が十分に発育しない寛骨臼形成不全が多く、股関節に負荷がかかって軟骨がすり減り、変形性股関節症になる人が少なくありません。特に中年以降の女性に多く、発症すると股関節の痛みや機能障害が生じます。
変形性股関節症の外科的治療では、変形した股関節を人工関節に置き換える人工股関節全置換術が主流です。人工股関節全置換術は20世紀で最も成功した手術の一つと言われており、近年は飛躍的に手術成績を伸ばしています。その理由としては、人工股関節の性能が進歩したことが大きく、90年代は概ね10年後に再置換が必要とされていたのが、今では90%以上の人が20年経っても問題なく生活できるようになりました。
人工股関節全置換術は私が最も得意とする術式であり、当院では患者さまごとに描いた緻密な設計図をもとに、身体的負担を最小限に抑えながら、より安全に実施しています。術後の経過が良好なら2週間後には自立歩行ができ、デスクワークであれば1ヵ月ほどで社会復帰も可能です。

ニーズに合わせた治療法を選択

変形性股関節症は手術を先延ばしにしても手遅れになる疾患ではありません。痛みで気分が沈んだり、外出が億劫になったりしている人には強く手術を勧めますが、仕事や育児などですぐに手術ができない場合は、薬剤や運動療法で痛みをコントロールすることも可能です。辛さを1人で抱え込まず、まずは専門医に相談してください。
近畿大学病院整形外科には、各分野のプロフェッショナルがそろっています。今後はその強みを生かし、どんなに難しい症例にも対応できるチームづくりを行うことが私の使命です。そしてたくさんの患者さまにハッピーを届けたいですね

整形外科 後藤 公志 主任教授(ごとう・こうじ)

大阪府堺市出身。京都で学生時代を過ごし、その後は九州や滋賀など各地を飛び回り手術に励む日々。学生時代からスポーツをこよなく愛し、高校時代はテニスで県大会準優勝するほどの実力。専門は股関節外科。きれいな姿勢で健康に歩き続ける患者さまを増やすことが使命。

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