患者さんへのメッセージ

 近畿大学医学部消化器内科へは大阪府内は元より、九州、中国地方、関東、北陸、時には東北からも患者さんが来られます。私たちのモットーは「患者さんに対して最高の医療・最高の技術を最高のスタッフで提供し、患者さんに満足頂ける医療を提供する」ことです。
「年報2007年」に示してある様に、肝癌に対するラジオ波治療は1999年から開始し、現在、症例数は2000例以上と日本全国でも有数の症例数を誇っております。ここ数年は東京大学についで常に国内で第2位の治療実績、及び治療成績を誇っています。肝癌のラジオ波治療は経験を重ねれば重ねる程、その合併症も少なくなり、また治療が困難な場所も安全に確実に施行できるようになります。また切除が不可能な3cmよりも大型の肝癌や多発性の転移性肝癌の治療も一定の基準を満たせば積極的に行っております。安心して当大学消化器内科へ受診して頂ければと思いますし、セカンドオピニオンのみの受診も歓迎致します。

 またC型肝炎に対するインターフェロン治療も全国でも3位の治療件数を誇っており、安心して治療を受けて頂けると思います。またインターフェロン治療を行うべきかどうかを決定する、いわゆる「適応の決定」を行った後、かかりつけの診療所で治療を継続することも可能です。

 膵臓疾患に対しても最近膵癌の患者さんが急増し、大阪府内、近畿一円から紹介されるようになってきました。我々の行っている膵癌に対する特殊な診断法として超音波内視鏡ガイド下の組織生検、超音波内視鏡下造影といった他の病院では行われていない診断法を積極的に取り入れて早期に膵癌を発見、治療することに努めております。また進行膵癌の治療についても標準的治療であるGemcitabineやS1という治療に加え、Gemcitabine+S1の併用療法や、特殊な膵癌に対する新しい抗癌剤治療も開始し良好な成績を収めております。また超音波内視鏡下に神経ブロックをする「疼痛緩和治療」も積極的に行っております。

 上部消化管については食道静脈瘤治療は大阪府内でも恐らく1〜2位の治療実績を有しており、また早期胃癌に対する低侵襲治療である粘膜下層切開剥離術に関しても年間120例とこれも大阪府内では1、2を争う程、症例数が増加しております。肝癌のラジオ波治療と同様でありますが、早期癌の内視鏡治療も症例数をこなせばこなす程、手技が熟練しさらに合併症が減少し、難しい病変も治療ができるといった好循環になっており、我々の病院スタッフに任せて頂ければ最高の治療を受けて頂けると思っております。

 大腸の病気では大腸早期癌に対する粘膜切除、粘膜下層切開剥離術も積極的に行っております。またクローン病、潰瘍性大腸炎に対しての白血球除去療法や顆粒球除去療法、あるいは免疫抑制剤を使った治療、新しい薬剤を使った画期的治療も行っております。
以上、消化器内科では肝胆膵、上部消化管、下部消化管のいずれに対しても「最高の医療を最高のスタッフと最高の技術で提供」致しますのでご安心して来院下さい。