がん地域連携パスについて
- Ⅰ.地域連携パスとは
- 『がん地域連携パス』とは、手術などの治療後に、近畿大学病院の主治医とかかりつけ医(診療所)が、あなたの治療経過を共有するための「治療計画書」のことをいいます。
この治療計画書『がん地域連携パス』に沿って、二人の主治医の先生が、あなたの治療経過をサポートします。
病状が落ち着いているときの投薬や日常の診療はかかりつけ医が行い、専門的な治療や定期的な検査は近畿大学病院が行います。 大阪府では、連携パスによる診療内容を府下のどの地域のがん拠点病院と「かかりつけ医」でも利用しやすいように統一したもの(統一型連携パス)を作成し、使用しています。ご理解、ご協力の程よろしくお願い致します。
- Ⅱ.患者さんのメリット
- かかりつけ医と近畿大学病院とを定期的に受診することで、患者さんの主治医が複数になる(味方が増える)と考えることができます。
地域連携パスを利用することで、患者さんやご家族のお話をもっとお聞きできるようになるものと考えています。- 通院時間や交通費(外来待ち時間や長い通院距離)を軽くし、患者さんの負担軽減も望めます
- 重複した検査・投薬が避けられます
- 併存症の治療も、情報を共有することで安全に受けることができます
- 異常の早期発見やきめ細やかな対応が、複数の担当医、看護師、薬剤師などのチームから受けられます
- 緊急時には近畿大学病院に紹介され、診療を受けることができるため安心です
- Ⅲ.地域連携パスの利用
- 私たちは、地域連携パスが患者さんの療養生活や診療の方針に合っているかどうかを検討し、かかりつけ医と相談しながら、利用した方が良いと考えた場合におすすめしています。
もちろん、患者さん・ご家族と療養生活の変化や病状に応じて相談しながら運用し、変更・中止の申し出にも応じます。 緩和ケアが必要となった場合には、患者さん・ご家族の状況に合わせて個別の対応となりますが、かかりつけ医を中心とした安心できる療養環境を提供します。
- Ⅳ.地域連携パスの流れ(連携医療機関決定後)
- Ⅴ.連携ノートの使い方
- 私の治療カルテには、以下の内容が綴られています。
- 私の診療情報
- 決定した連携医療機関の一覧と連絡先
- 退院後の日常生活
- 退院後の食生活
- 術後の治療計画(患者さん用連携パス)
5年〜10年先までの診療の計画をたてたものです。
「いつ・どこを受診するのか」といった予定が一目でわかる他、患者さんの症状なども記入できるようになっています。 - 患者さん用メモ
- 患者さんの状態や思いは「私の治療カルテ」を通して情報交換を行います。
- 私の治療カルテは、患者さんと医療機関が連携して患者さん中心の治療を切れ目なく続けるための貴重な資料です。
- 患者さんの個人情報が含まれますので、患者さんご自身でしっかりと管理していただく必要があります。
- がん地域連携パスに関するご不明な点
- 患者支援センター がん地域連携パス担当者
- 窓口開設時間:月曜〜金曜 9:00〜17:00
- TEL:072-366-0221(代表)(休日を除く)
- 内線:3892