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通院治療センター

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通院治療センター

通院治療センターついて
通院治療センターは、抗がん剤治療を入院することなく、日常生活や仕事を続けながら通院で受けていただくことができる専門部門です。
患者さまの生活の質(QOL)を大切にしながら、安全で質の高いがん治療を提供することを目的としています。
当センターには、ベッド7床、リクライニングチェア39床、計46床を備え、患者さまに少しでもリラックスした環境で治療を受けていただけるよう配慮しています。すべての治療床に無料Wi-Fiを設置しており、治療中もスマートフォンやタブレットなどの使用が可能です。
通院治療センター長あいさつ

通院治療センター長 今野 元博
通院治療センター長
今野 元博

がん化学療法は、新たな治療薬の開発や薬理作用の解明により、近年めざましい進歩を遂げています。一方で、抗がん剤の特性や投与方法、副作用への対応など、より高度で専門的な知識と経験が求められるようになっています。
かつて外来での抗がん剤治療は、内科や外科の処置室などで行われていましたが、現在では医師、歯科医師、看護師、薬剤師、管理栄養士など、多職種が連携したチーム医療による対応が不可欠となっています。
当院の通院治療センターは、がん治療に精通した専門スタッフのもと、患者さまに安全かつ快適に抗がん剤治療を受けていただくことを目的として、2003年7月に設立されました。現在では、月に約1,600~1,800件の外来化学療法を実施しています。

新病院移転と外来化学療法体制の強化

2025年11月、近畿大学病院は大阪狭山市から堺市へ新築移転しました。
新病院では「できる限り入院ではなく外来で治療を行う」という方針のもと、医療体制の再構築を行っています。
病床数を916床から800床へと見直す一方で、通院治療センターは27床から46床へ増床し、外来化学療法体制を大幅に強化しました。
これにより、
• 患者さまの生活の質(QOL)の向上
• 外来で完結する安全かつ効率的ながん治療
• 入院医療資源の適正な活用
が可能となりました。

安全で効率的な治療を支える取り組み

当センターでは、抗がん薬を自動で調製するミキシングロボットを導入しています。
また、通院治療センターに限らず、近畿大学病院ではすべての抗がん剤の調製および投与において閉鎖式回路を採用しています。
これらの取り組みにより、
• 治療までの待ち時間の短縮
• 抗がん薬調製業務の均質化と安全性の向上
• 医療従事者の職業性抗がん薬曝露の防止
を同時に実現し、患者さまにも医療スタッフにも安全な医療提供体制を構築しています。

幅広いがん種への対応と包括的サポート

当センターでは、胃がん、肺がん、大腸がん、子宮がん、乳がんといった五大がんに加え、患者数の少ない希少がんや原発不明がんに対する治療も行っています。
治療薬は、従来の抗がん薬に加え、分子標的治療薬、免疫チェックポイント阻害薬、生物学的製剤など多岐にわたります。患者さま一人ひとりの状態を総合的に判断し、通院での治療を行っています。
また、歯科医師による口腔ケア、看護師による生活指導、薬剤師による服薬指導、管理栄養士による栄養指導など、多職種による支援を行い、患者さまが日常生活をできるだけ維持しながら治療を継続できるよう努めています。

実績
年度別化学療法・治験実施件数
年度別化学療法・治験実施件数<

看護師の関わり
私たちは、患者さんが安全かつ安心して化学療法が受けられるように努めています。
安全な投与管理として、投与中は患者さんの状態を観察し、薬剤の漏れや点滴の速度、残量を確認します。また、アレルギー反応などに迅速に対応できるように環境を整えています。
副作用の予防・対処・セルフケア支援として、副作用の症状や日常生活での困りごとなどについて把握し、副作用の対処方法や生活の注意点を説明させていただきます。
また、治療への不安や疑問が生じたときは、相談に応じたり、話を聞いたりします。必要に応じて、医師や薬剤師、栄養士、がん相談支援センターなどと連携しながら解決できるように関わります。

点滴を受けている写真

  • 静脈ポートを用いた治療を受けられる患者さまへ

    静脈ポートを用いた治療を受けられる患者さまへ
    ↑コチラからダウンロードできます
    携帯型ディスポーザブル注入ポンプをご自宅で使用する時の注意点や、針を抜く時の手順をパンフレットにしています。

  • 副作用確認表

    副作用確認表
    ↑コチラからダウンロードできます
    ご自宅での体調を把握できるように出現した症状を段階に合わせてチェックできるようにしています。この用紙を診察時や点滴治療時に提示して頂き体調確認を行います。

通院治療センターでの指導動画

  • 静脈ポートを用いた治療を受けられる患者さまへ
    ー治療中の注意点とトラブル時の対処方法についてー

  • 静脈ポートを用いた治療を受けられる患者さまへ
    ー針を抜く方法についてー
薬剤師の関わり
がん専門薬剤師の資格所持者を含む薬剤師を配置し、安全な治療の提供に努めています。
  1. 予約患者さまの処方内容の事前確認
    薬剤師は毎回の治療の際に、医師から処方された薬剤の組み合わせ、投与量、投与速度などをチェックしています。これまでの治療経過による投与量の変更や副作用予防の薬剤が追加された場合などは、変更内容が反映されているかも必ず確認しております。
  1. 治療内容の最終確認、制吐剤など支持療法の提案
    医師が治療実施を確定した後、治療の内容が現在の患者様の病状にあっているか、これまでの副作用に対する治療が適切かどうか、などを薬剤師は看護師と共に最終確認いたします。安全な治療の実施のため、治療の直前にこれらの確認にお時間をいただくことがございますがご了承ください。
  1. 安全キャビネットを使用した無菌調製
    安全キャビネットと呼ばれる設備で無菌状態での薬剤の調整を行います。一部の薬剤では点滴中の薬剤飛散を防ぐため、閉鎖式点滴セットという器具を用いて安全度を高めております。薬剤の調整は必ずダブルチェックで行い、調整した薬剤師とは別の薬剤師が、正しく薬剤の調整が行われているか、異物が含まれていないかを入念に確認いたします。
  1. お薬の説明
    初めての治療の場合や治療内容に変更があった場合などは、治療のスケジュールや起こり得る副作用、ご自宅でのお薬の使用方法などを薬剤師から説明させていただきます。お薬に関してご不明な点やご不安がございましたら、薬剤師にご相談ください。
管理栄養士の関わり

がん患者さんのQOLは栄養状態に大きく依存すると言われており、栄養管理は抗がん剤治療の継続性を高めるための重要な支持療法です。がん病態栄養専門管理栄養士の資格保持者を含む管理栄養士が、抗がん剤治療中の体力を維持し免疫低下を抑制する食事方法についてご説明いたします。具体的には、まず普段のお食事内容をお伺いし、それぞれの患者さんに必要なカロリーや栄養素の過不足を調べ、補充する方法や減らす工夫をご説明します。治療中の嘔気や味覚の変化、口内炎などの副作用発症時には症状ごとの食事の工夫や具体的な献立についてもご紹介いたします。 治療中はお薬の副作用や心配事などで食欲がなくなったり、食が進まなくなることがあります。無理をせず、体の調子に合わせ、思うように食事が摂れないときも摂れるときも、その時の状態に合わせてサポートいたします。食事や栄養に関することは何でも私どもに相談してください。

歯科医師の関わり

抗がん剤治療中の患者さんのうち、20~50%の方に副作用として口内炎が発症するといわれています。口内炎が重症化すると、食事がとりづらくなるなど治療中のQOL(生活の質)が低下し、また、抗がん剤治療そのものを中断せざるを得なくなることもあります。
そのため、抗がん剤治療中はお口の中の状態を悪化させないことが重要です。
抗がん剤治療中に口腔ケアを行うことで、口内炎の発症率が低下したり、口内炎が発症しても重症化しないことがわかっています。
歯科口腔外科では、お口の粘膜の状態を経過観察し、歯科医師や歯科衛生士による専門的な口腔ケアで患者さんのお口の中をサポートしています。
お口の中のお困りごとがございましたら、主治医や看護師へご相談ください。



近畿大学病院 通院治療センター
治療時間 平日 9:00~17:00
土曜 9:00~13:00
休日:日曜・祝日、年末年始、本学創立記念日11/5
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