診療と教育とともに、研究は、当科の理念の三本柱の⼀つです。
がん治療以外の分野も含めて、ほぼ全ての治療は、過去に⾏われた研究、特に臨床試験により有効性・安全性が検討された結果、標準治療として認められるようになります。
当科では、新規治療薬の誕⽣につながり、がん治療の歴史を象徴するような⼤規模国際共同試験へ多数参加しています。また、当科が参加した多施設共同研究の中には、現在のがん治療の標準治療を築き上げ、国内外のガイドラインに記載されたものも多数あります。
当科では、肺がん、乳がん、消化器がん、頭頸部がんのほか、希少がんや臓器横断的固形がんの企業主導治験や多施設前向き試験(第I相試験、第II相試験、第III試験)に多数参加しており、その数は同時並⾏的に常に数⼗種類に達します。
さらに、当院や関連施設における治療経験を後ろ向きに解析した研究結果も多数報告しています。特に、ここでは、臨床に⼤きなインパクトを与えたものをご紹介します。