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診療科・部門のご案内

歯科口腔外科

責任者・診療科長 長田 哲次

診察している特殊(専門)疾患

歯科口腔外科とは一般の歯科開業医では対応できない口腔疾患の疾患を取り扱う分野で、当科では以下のような疾患に対応できる技術と設備を有し、診療を行っています。

  • 親知らずの抜歯 リスクのある抜歯
  • 口腔がん(舌がん、歯肉がん、口底がんなど)
  • 前がん病変 (白板症、紅板症)
  • 口腔外傷(顎骨骨折、歯の脱臼や粘膜裂傷)
  • 顎変形症 (上下顎骨きり、おとがい形成)

外来診療日一覧

〇…初診・再診とも診療 □…初診のみ診察 △…再診(予約)のみ診察 ― …休診

診療スタッフ

担当医師名 専門分野 専門医資格等
准教授、診療科長
長田 哲次
口腔がん、顎変形症、顔面外傷、口腔良性腫瘍 口腔外科学会指導医・専門医、口腔科学会認定医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医(歯科口腔外科)、歯科麻酔学会認定医、歯科医師臨床研修指導医
医学部助教
岩本 展子
口腔外科一般 口腔外科学会認定医、口腔科学会認定医
医学部助教
豊留 宗一郎
口腔がん、口腔外科一般 口腔外科学会専門医、日本歯科学会認定医、国際口腔顎顔面外科専門医(FIBCSOMS)、口腔顔面神経機能学会口唇・舌感覚異常判定認定医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医(歯科口腔外科)
医学部助教
根本 直人
口腔外科一般 口腔外科学会認定医
医学部助教
長井 聖武
口腔外科一般

手術・症例件数実績(2022年1月~12月)

科目 内容 件数
全身麻酔下手術 抜歯(智歯など) 238
全身麻酔下手術 顎骨腫瘍 21
全身麻酔下手術 顎骨嚢胞 44
全身麻酔下手術 口腔癌・前癌病変 33
全身麻酔下手術 口腔外傷 5
全身麻酔下手術 顎変形症 6
全身麻酔下手術 顎骨壊死・蜂窩織炎などの顎顔面の炎症 14
全身麻酔下手術 その他、神経再建、歯性上顎洞炎、顎関節 6

トピック

口腔がんについて

口腔がんのほとんどは口の中の粘膜から発生し、どの病変も最初は口内炎?と勘違いするような小さな病変から始まり、次第に大きく広がっていきます。中には白板症といって、白く分厚い粘膜から発生することがあります。いずれも早期発見と早期診断が治療上の大きなポイントになり、当科ではこのような怪しい病変は積極的に早期に病理検査を行うことで確実な診断を行なっています。症例によっては耳鼻咽喉・頭頸部外科、放射線科、形成外科、腫瘍内科と連携を取りながら行っていきます。
一時期マスコミでも取り上げられることが多かった口腔がんですが、鏡を使って自分で口の中を確認できます。おかしいと思ったら早期の専門医の診察をお勧めします。

智歯(親知らず)抜歯について

智歯(親知らず)抜歯は歯科口腔外科で最も多く行われている手術の一つです。智歯が顎骨内に埋伏している場合は通常のパノラマレントゲンに加え、歯科専用のコンビームCTを撮影し、下顎骨内を走行する下顎管(神経・血管束)と歯の根との近接・密着状態を詳細に検討し、抜歯計画を立てます。深部に存在する場合や嚢胞を伴う場合などは、全身麻酔下で抜歯術を行うことになります。当科は全国的に見ても有数の手術数で、入院・手術の順番待ちが3ヶ月以上になることがあり、ご迷惑をおかけすることもありました。2020年2月から手術枠の拡大で待機時間が大幅に縮小し、以前に比べて早く処置が可能になりました。
現在、外来通院での抜歯、入院では全身麻酔下での完全な無意識での抜歯と静脈内鎮静下での抜歯を行っております。

智歯(親知らず)抜歯後の舌神経麻痺について

智歯(親知らず)の抜歯は多くの歯科医療機関で行われている一般的な手術ですが、極めて稀な合併症として舌神経の損傷に伴う麻痺があります。 症状の特徴として、
①下顎の親知らずを抜いた直後から発症する(上顎では生じません)②抜歯をした側の舌が痺れて触覚と味覚を感じない(麻酔がいつまでも効いている感覚)などが挙げられます。
親知らずの抜歯では、その多くで歯を分割する必要があり、その際に舌神経を損傷することが原因です。
発症の頻度は非常に稀ですが、ひとたび発症すると舌の感覚に大きな左右差を生じ、直ちに治療を行う必要があります。
治療法として、神経損傷が少ない場合は薬の内服が有効ですが、神経が強く損傷した場合の自然治癒は難しいため、手術が必要となります。

そこで当科では「神経再生誘導チューブ」と呼ばれる人工材料を用いた手術による神経修復術を行っております。下顎の親知らずを抜いた直後から舌の感覚に異常がある方は、一度ご相談ください。

《周術期口腔管理について》どうして歯科に行くの?

外科や整形外科、あるいは産婦人科で手術をすることが決まったら、担当の先生から「それでは次は歯科を受診してください」と言われます。「どうして歯科に行くの?」と疑問に思う患者さまは多いと思います。口の中の歯、歯周組織、舌や頬粘膜には相当数の細菌が存在し、全身麻酔や手術により肺炎、術後の発熱や様々な感染を引き起こすことがわかってきました。当科では、外科や整形外科、あるいは産婦人科手術の前後に口腔清掃をおこない、口腔内の細菌数をできるだけ減らすことで、口の中の細菌によってもたらされる様々なリスクを減じること目指しています。

検査機器について

コンビームCT=歯科に特化した専用のCT

一般のCTでは捉えることのできない「歯根の形」や、「下顎管(顎の神経と血管の束)の走行」を如実に精密に描出することができる歯科専用のCT装置です。
埋伏歯抜歯や歯の周りの腫瘍・嚢胞の治療を行うときにその威力を発揮します。保険適応されています。

科長から一言

2018年から歯科口腔外科の診療科長を務めています長田です。多様化する患者さまのニーズにできるだけお答えできる診療科にしたいと考えていますのでどうぞよろしくお願いします。当科では、一般の歯科開業医では対応できない口腔内の疾患を対象に広範な治療を行っております。中でも積極的に取り組んでいるのは、口腔がん、口腔外傷、顎変形症です。これらの疾患はただ治癒すれば良いというものではなく、患者さまのQOLを考慮し機能的および審美的にも優れた治療を選択することが重要と考えています。
新型コロナのなか、感染対策として、一般診療でのマスク・フェイスガードの着用、観血処置ではガウン着用、口腔外バキュームのエアロゾル吸引など、感染対策に努めております。また、待合室での密を防ぐためお待たせする場合はPHSをお渡しし、診察時間近くにお呼びしています。どうぞご安心の上、受診してください。

長田 哲次