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診療科・部門のご案内

消化器内科

責任者・診療部長 川崎 俊彦

診察している特殊(専門)疾患

  1. 消化器内科では、食道・胃・十二指腸・大腸・肝・胆・膵などの消化器疾患のほぼすべての疾患を診療しています。
  2. 消化管疾患としては、腫瘍性疾患、消化管出血、炎症性疾患などを取り扱っています。早期胃癌・食道癌およびやや大きめの早期大腸癌のうち、粘膜内にとどまる病変に対しては内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を行っており、2020年には87件施行しています。また、大腸ポリープ(主に腺腫)に対する内視鏡的粘膜切除術(EMR)に加えて、外来でのコールド・スネア・ポリペクトミーも積極的に行っています。消化管出血に対する緊急内視鏡や内視鏡的止血術も随時行っています。
  3. 胆膵疾患に対しては、CTやMRIに加えて内視鏡的胆膵管造影(ERCP)や超音波内視鏡(EUS)を駆使した画像診断、組織診断を行っています。膵癌・胆道癌や総胆管結石による閉塞性黄疸には内視鏡的乳頭切開術(EST)を応用した内視鏡的ドレナージや結石除去術を行っており、2020年には207件施行しました。
  4. 内視鏡的治療の適応とならないやや進行した消化管癌や、膵癌・胆道癌の治療に関しては、外科や腫瘍内科を交えたキャンサーボードで検討し適切な治療法を提案します。
  5. 肝癌に対しては,切除術は外科にお願いしていますが,従来からのラジオ波焼灼術,肝動脈塞栓術に加えて,内服薬や点滴による全身化学療法の成績も向上してきています。
  6. 肝疾患ウイルス性肝炎,自己免疫性肝炎,原発性胆汁性肝炎など各種肝疾患に対する診断と治療を行っています。特にC型慢性肝炎に対する最新のインターフェロンフリーの内服剤による治療は副作用が少ないため外来で実施可能であり、ウイルス除去率も高く,患者さまに好評です。
  7. 当院では、すべての肝炎ウイルス検査陽性の方に専門医の診察を受けていただくことを目標とし、「肝炎ウイルス検査陽性者専用の診療情報提供書」をご用意しております。必要最低限の検査項目、記入内容で紹介いただくことが可能です。一人でも多くの肝炎ウイルス検査陽性患者が専門医受診につながるよう、ぜひご活用ください。
    診療情報提供書(C型肝炎・B型肝炎診療連携用)様式ダウンロード

外来診療日一覧

〇…初診・再診とも診療 □…初診のみ診察 △…再診(予約)のみ診察 ― …休診 

診療スタッフ

担当医師名 専門分野 専門医資格等
臨床教授、診療部長
川崎 俊彦
肝疾患の診断治療、門脈血行動態、肝胆膵疾患、上部下部消化管 日本内科学会認定内科医、日本消化器病学会指導医・消化器病専門医、日本肝臓学会指導医・肝臓専門医、日本超音波医学会超音波指導医・超音波専門医、日本消化器内視鏡学会指導医・専門医
臨床教授、内視鏡部部長
水野 成人
胆膵疾患の診断・治療、消化管疾患、肝疾患 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医、日本消化器病学会消化器病専門医・指導医、日本医師会認定産業医、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医、日本肝臓学会肝臓専門医、日本胆道学会認定指導医、日本膵臓学会認定指導医
診療講師
木下 大輔
消化器疾患一般
専攻医
野村 健司
専攻医
福西 香栄
専攻医
瀬海 郁衣
専攻医
有山 武尊
専攻医
加藤 弘樹
非常勤
江川 信一
消化器疾患一般 日本内科学会総合内科専門医、消化器内視鏡専門医

手術・症例件数実績

消化器内超音波血管造影実績

  2019年度 2020年度 2021年度
通常腹部超音波 2,560 2,487 2,814
造影腹部超音波 87 78 60
超音波ガイド
肝生検
18 16 20
超音波ガイド
ラジオ波焼灼術
28 20 28
肝動脈塞栓術 20 9 8

消化器内科内視鏡実績

  2019年度 2020年度 2021年度
上部通常内視鏡 2,408 2,002 2,265
上部治療内視鏡 304 311 284
下部通常内視鏡 1,321 1,045 851
下部治療内視鏡 503 373 567
胆膵内視鏡 236 235 237
超音波内視鏡 190 146 208

トピック

ウイルス性肝炎の感染経路

B型肝炎
  • 母子肝炎
  • 性感染(多くは慢性化しない、ジェノタイプAを除く)
  • 疱瘡+ツベルクリン反応
  • 準医療行為(多くは慢性化しない)
  • 輸血、非加熱血液製剤(多くは慢性化しない)
C型肝炎
  • 疱瘡+ツベルクリン反応
  • 準医療行為(歯医者、刺青、ピアス、エステ、床屋)
  • 輸血、非加熱血液製剤

肝細胞癌患者の肝障害の原因はC型肝炎から脂肪肝などの非ウイルス性肝炎に移行

  • 肝細胞癌患者の肝障害の原因(20年前)
  • 肝細胞癌患者の肝障害の原因(2019年)

検査機器について

1.コヴィディエンジャパン社,Cool-tip™ RFAシステム Eシリーズ

肝腫瘍のラジオ波焼灼術に使用する装置。10年以上の歴史を持つcool-tipシステムの新型装置。旧型より大きくなったが,画面が見やすくなり操作がしやすくなった。

2.OLYMOUS社,Celon Lab Power

肝腫瘍のラジオ波焼灼術に使用する装置。Bipolar型で人体に影響が少なく,3本針を同時に刺して,大きな腫瘍を低侵襲で焼灼することができる。

3.超音波診断装置,GEヘルスケア・ジャパン社,LOGIQ E9

ラジオ波焼灼術の時に使用する装置。造影エコーやCTやMRIの画像と超音波の画像を同期するナビエコーが使用できる。

診療部長から一言

消化器疾患は範囲が広く上部消化管、下部消化管、肝胆膵と多種にわたっております。当科では、胃癌・大腸癌などの内視鏡的診断・治療、上部消化管出血に対する止血、胆道系の閉塞に対して内視鏡的ドレナージ、ステント留置を含めた胆膵の診断・治療、各種肝疾患の診断と治療、造影エコーなどによる肝癌の診断と治療を行っています。

川崎 俊彦