責任者・診療部長 花本 仁
血液内科では鉄欠乏性貧血、白血病、血小板減少症や再生不良貧血などの造血不全疾患や急性・慢性白血病、骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫や多発性骨髄腫などの造血器悪性腫瘍を担当しております。化学療法に加え造血幹細胞移植も行っております。(当院は非血縁者間造血幹細胞移植の認定施設です。)
〇…初診・再診とも診療 □…初診のみ診察 △…再診(予約)のみ診察 ― …休診
月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
---|---|---|---|---|
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
担当医師名 | 専門分野 | 専門医資格等 |
---|---|---|
臨床教授、診療部長 花本 仁 |
血液学、血液疾患全般、造血幹細胞移植 | 日本内科学会認定内科医、総合内科専門医、日本医師会認定産業医、日本血液学会血液指導医、血液専門医、日本造血細胞移植学会造血細胞移植認定医、日本輸血・細胞治療学会認定医 |
准教授、感染制御部副部長 嶋田 高広 |
血液内科一般、血液疾患全般、感染制御 | 日本内科学会認定内科医、総合内科専門医、日本血液学会血液専門医、ICD |
医学部講師 藤原 亮介 |
血液疾患全般、造血幹細胞移植 | 日本内科学会認定内科医、総合内科専門医、日本血液学会血液専門医 |
助教 田村 雄平 |
血液内科一般 | 日本内科学会認定内科医 |
助教 山田 薫 |
血液内科一般 | 日本内科学会認定内科医 |
専攻医 服部 高史 |
血液内科一般 | ― |
病名 | 新規患者数 | ||||
---|---|---|---|---|---|
2023年 | 2022年 | 2021年 | 2020年 | 2019年 | |
白血病 | 15 | 25 | 21 | 15 | 19 |
骨髄異形成症群(MDS) | 16 | 22 | 20 | 16 | 12 |
悪性リンパ腫 | 52 | 45 | 48 | 55 | 39 |
成人T細胞白血病リンパ腫 | 0 | 3 | 1 | 0 | 2 |
多発性骨髄腫(MM) | 12 | 8 | 7 | 4 | 7 |
真性多血症(PV) | 2 | 1 | 4 | 3 | 1 |
骨髄線維症(MF) | 0 | 3 | 2 | 0 | 5 |
本態性血小板減少症(ET) | 2 | 5 | 8 | 5 | 12 |
当院で新規に診断された症例のみで、他院で診断され当院に転院した症例は含まれておりません。
急性白血病や悪性リンパ腫などの血液の病気にかかると血液細胞を正常に造れなくなるため、貧血や免疫不全などが起こります。「造血幹細胞移植」は、病気に冒された造血幹細胞を健康な人のものに置き換える治療法です。骨髄から採取した細胞の移植を「骨髄移植」、末梢血から採取した細胞の移植を「末梢血幹細胞移植」、臍帯血を使用するものを「臍帯血移植」といいます。骨髄移植と末梢血幹細胞移植は、すでに世界で30万件以上行われています。自家移植(患者自身の造血幹細胞を移植すること)と臍帯血移植を含めたすべての種類の造血幹細胞移植数は、世界で100万件に到達しています。
当科では、主に白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの造血器悪性腫瘍を担当しており、それらに対して化学療法、造血幹細胞移植などの治療を行っております。新規薬剤の登場により、近年血液疾患の治療成績は著しく改善しており、今後も続々と新規薬剤が開発されます。当科では、新規薬剤をできるだけ早くに導入し、適正に使用し、治療成績を向上させ患者さまに貢献していきたいと考えております。また、奈良県では、造血器悪性腫瘍の治療を担当できる病院が少ないため、血液内科医の育成にも力を注いでいきたいと考えております。血液内科医局員全員で質の高い医療を提供できるよう、チーム医療の充実を図りたいと思っております。
花本 仁