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診療科・部門のご案内

病理診断科

責任者・診療部長 若狹 朋子

診察している特殊(専門)疾患

病理診断科では、生検(生検・手術材料の組織診断、手術中の迅速診断)、細胞診、剖検(病理解剖)を担当しています。

専門医・専門技師 人数
専任病理医 1名
非常勤病理医 1名
臨床/衛生検査技師 5名
うち認定病理検査技師 1名
うち認定骨髄検査技師 1名
うち認定血液検査技師 1名
うち細胞検査士 4名

診療スタッフ

担当医師名 専門分野 専門医資格等
臨床教授、診療部長
若狹 朋子
外科病理一般 日本専門医機構病理専門医・産婦人科専門医・臨床検査専門医、死体解剖資格認定適格者(厚生労働省)、病理専門医研修指導医、母体保護法指定医、日本臨床細胞学会教育研修指導医・細胞診専門医、日本臨床検査医学会臨床検査管理医、国際細胞学会専門医

手術・症例件数実績(2023年1月~12月)

科目 件数
総剖件数 9件
組織診件数 5,807件
うち迅速診断
(組織診件数における)
330件
細胞診件数 3,961件

特色

1.生検(生検・手術材料の組織診断、手術中の迅速診断)

  1. 診断のために採取された小さい組織片、あるいは手術で摘除された臓器を観察し、様々な染色を施して病理診断を行います。
  2. 手術中には迅速標本を作製し、腫瘍の診断や切除断端における癌の有無などを判定し、手術の方法、切除範囲を決定します。
  3. 通常の診断は、ヘマトキシリン・エオジン染色を行います。必要に応じて電子顕微鏡による観察、免疫組織化学(100腫瘍以上)、蛍光抗体法、酵素抗体法を行って確定診断を行います。

2.細胞診

子宮、尿、喀痰、胸水、腹水、臓器穿刺材料等について、パパニコロウ染色、ギムザ染色を行い異型細胞の有無およびその異型度について細胞学的診断を行います。

3.剖検(病理解剖)

  1. 死体病理解剖保存法に基づき病理解剖を行います。
  2. 肉眼所見と組織所見、臨床経過、検査データを勘案して剖検診断書を作製します。
  3. すべての病理解剖症例は院内の全部署が参加する臨床病理検討会(CPC)で議論、検討します。そして診断や治療が適切に行われたかどうかを討議し、医療の質を検証しています。
  4. 病理解剖の結果はCPCの後に、主治医から御遺族にお伝えします。(3ヵ月程度かかります)

4.その他の研究教育活動

診断業務に加え、生検・細胞診・剖検を通じて種々の疾患の病因病態の解明に関する人体病理学的研究を行っています。日本病理学会を始めとした様々な疾患データベースに参加しています。臨床各科との連絡を密にし、臨床研修医の教育など診療のレベル向上をサポートしています。

診療部長から一言

患者さまに最も効果的な治療を提供するために、臨床医が依頼する病理診断を迅速、かつ正確に返す事を第一目標として業務を遂行しています。病理医は、患者さまに直接触れて病気の診断を下すことはありませんが、手術・生検材料を対象に、個々の病気の病理学的診断確定、治療方針の決定、治療効果の評価などを通じて医療の重要な部分に参画しています。また、病理解剖を遂行して、症例解析の教育・研究を行うと共に、医療の検証に重要な医学的判断を与えています。

若狹 朋子