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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)

当院では、新型コロナウイルス感染症の外来診療は行っておりません。

新型コロナウイルス感染症ってどんな病気?

 新型コロナウイルス感染症とは、ウイルス性の呼吸器感染症の一種です。感染してから発症までの潜伏期間は1日~12・5日(多くは5日~6日)と、インフルエンザより長く、ウイルスがゆっくり増えるのが特徴です。発症すると発熱やのどの痛みのほかに、せきが長引いたり(1週間前後)、強いだるさ(倦怠感けんたいかん)が生じたりしますが、ほとんど無症状の人が多いのも特徴です。重症化しやすいのが、高齢者や基礎疾患のある人。病状が悪化すると肺炎になり、死亡することもあるので注意が必要です。

正しく知って、正しく恐れよう

 新型コロナウイルスについては「未知の新型ウイルス」と恐れる気持ちが強く、実態がほとんどわかっていないような印象があるかもしれませんが、実はそうではありません。ヒトに感染するコロナウイルスは、今回の新型コロナウイルスを含めて7種類あります。うち4種類は普通の風邪の原因となるウイルスで、感染しても多くが鼻風邪程度の軽症でおさまります。風邪の大半はさまざまな種類のウイルスが原因となっていますが、そのうちコロナウイルスが占める割合は15%程度とされています。ヒトコロナウイルスの残りの3種類は、SARS コロナウイルスとMERS コロナウイルス、そして今回の新型コロナウイルスです。
 コロナウイルスが細胞内で増える仕組みはすでに解明され、新型コロナウイルスも基本的には同じだと考えられています。感染力を失わせる方法についても、SARS コロナウイルスやMERS コロナウイルスに関するデータの大部分をそのまま活用できることがわかっています。また研究段階ではありますが、既存の抗ウイルス薬の有効性に関する論文もたくさん発表されていますし、数多くの治験がすでに実用化に向けて進められています。
 専門家たちは「何もわかっていないもの」を相手にしているわけではありません。毎日さまざまな情報を目にしたり耳にしたりすると思いますが、根拠のないものに振り回されないようにしましょう。何より、実証された情報に基づく専門家の話に耳を傾けることが大切です。
【動画】医学部 宮澤教授の新型コロナウイルス感染症対策講座「感染症の時代を生きる」

「手洗い」「うがい」を徹底し、感染予防!

 新型コロナウイルスに感染しないためには、インフルエンザなどと同じように、まずは「手洗いとうがいを徹底すること」です。ウイルスの粒子は細胞膜と同じ脂質の膜を被っています。この被膜は、脂質を溶かすエタノール(消毒用アルコール)やせっけん(ハンドソープなど)で簡単に破壊されてしまいます。したがって、エタノールで手をこまめに消毒したり、せっけんを使って丁寧に手洗いすることが、有効な感染予防として推奨されています。
 また、うがいは感染症予防の効果については科学的に証明されていませんが、一般的な風邪などを予防する効果があるといわれています。家に帰ったらセットで行うことを習慣づけましょう。

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