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重要なお知らせ

2022/01/25

当院におけるバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)検出事例に関するご報告

当院に入院中の患者様から、バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)が検出されました。同じ病棟に入院している患者様に検査を行い、125日(火)現在、合計14名からVREを検出しております。なお、14名の患者様のうち1名が病院内で亡くなられておりますが、VREと死因に因果関係はないと考えています。

VREの感染を防ぐため、保菌が判明した患者様を隔離し、119日(水)から当該病棟における新規入院の受け入れを一部制限しています。外来診療については、従来通り行っています。また、病院の全職員に手洗い・消毒を徹底し、一般的にVREの感染が起こりやすいトイレや手洗い場等を清掃し、アルコール消毒回数を増やすなどの対応を行っています。

皆さまにはご心配ならびにご迷惑をおかけいたしますが、今後とも安全で適切な医療を提供できるよう、感染拡大防止に細心の注意を払いながら取り組んでまいりますので、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。                           

病院長

バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)について

腸球菌は、ヒトや動物の腸に常在する基本的には無害な細菌です。しかし、感染防御機能の低下した患者では感染症を引き起こす場合があり、バンコマイシンという抗菌薬での治療が有効です。VREとは、このバンコマイシンが効きにくくなった薬剤耐性腸球菌です。健康な人にVREが感染しても通常は感染症を引き起こすことはありませんが、感染防御機能の低下した患者ではVRE感染症が起きることがあります。この場合は、VREに有効な他の抗菌薬を使って治療を行います。

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